【春季地区大会】常葉大菊川・東のサヨナラ打で2季連続静岡西部V

スポーツ報知
同点の9回2死一、三塁、左前へサヨナラ打を放った菊川・東(右)は久保田〈9〉とハイタッチ

◆春季地区大会 ▽静岡西部決勝 常葉大菊川4―3掛川西(14日・愛鷹球場ほか)

 各地区で決勝が行われた。西部は常葉大菊川がサヨナラで掛川西を破り、地区秋春連覇、春は2年ぶりの地区優勝を決めた。県大会(28日開幕)の組み合わせ抽選は23日に行われる。

 2番・東虎之介(3年)が昨秋の地区決勝に続くサヨナラ打を放ち、試合を決めた。1点ビハインドの8回に4番・根来龍真(3年)の同点本塁打で追いつき、3―3で迎えた9回2死一、三塁。「みんながつないでくれたチャンス。(先発の)榛村も頑張っていたので、ここで決めたかった」と東は待っていた真ん中低めの直球を振り抜いた。高く上がった打球は、深い守備の左翼と遊撃の間にぽとりと落ちる執念のヒット。勝利の瞬間、東はヘルメットを取って2季連続Vにわく仲間たちの輪に飛び込んだ。

 「カッコ悪い打球だったけど、勝てて良かった」と東。高橋利和監督(31)も「まさか勝てると思ってなかった。秋の経験が生きている。勝負強い」と東のサヨナラ打を手放しで褒めた。

 競争の激しいチームで、2、3回戦、準々決勝では先発を外れた東。「悔しさもあったが、万全の準備はしてきた。県大会でもいい状態を維持して、優勝を狙っていきたい」。西部を制して目指すは、11年以来の春季県制覇、そして一昨年以来となる夏の甲子園出場だ。(山中 優輝)

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