前年甲子園Vの花咲徳栄、苦しみながら初戦突破

スポーツ報知
1点リードの7回2死満塁から右越え2点二塁打を放った花咲徳栄・野村佑希三塁手

 ◆春季高校野球埼玉県大会 ▽2回戦 花咲徳栄4―3川越東(26日・県営大宮公園)

 昨夏の甲子園で埼玉勢として初めて優勝した花咲徳栄が、苦しみながら3回戦に進んだ。同点の5回、韮沢雄也(2年)の中前適時打で勝ち越すと、7回には2死満塁でプロ注目の4番・野村佑希(3年)が右越えに2点二塁打。9回、1点差に追い上げられたが、先発の右腕・中田優斗(3年)が川越東の反撃をしのいで逃げ切った。

 投手と外野手を兼任していた野村は三塁手にコンバートされ、新井英一(3年)に代わって主将になった。この日は4打数2安打2打点だったが「マークされているのはわかっていますが、その中で打たなくてはならない」と反省した。体重は昨夏より4キロ増の91キロ。間食に鶏肉を食べるなど1日に6食を取って体を大きくし、通算本塁打は48本を数える。初めて本格的に取り組む三塁の守備では4度の守備機会があったが、9回にゴロをはじいて失策1を記録。冬場はノックを数多く受けて鍛えた。「プレッシャーの中で一つ一つ勝っていきたいです」と先を見すえた。

 昨秋の関東大会は初戦敗退。春の公式戦はこの日が初めてとあって、岩井隆監督は「接戦は想定内。公式戦の怖さを知ってほしい」と夏の甲子園連覇へ向けて気を引き締めていた。

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