山梨学院、東海大甲府に逆転V2

スポーツ報知
2年連続5度目の優勝を決めた山梨学院ナイン

◆春季高校野球 山梨県大会最終日 ▽決勝 東海大甲府4―6山梨学院(6日、山日YBS球場)

 決勝戦が行われ、山梨学院が東海大甲府に6―4で逆転勝ち。2年連続5度目の頂点に立った。4―4の7回1死満塁、1年生捕手の栗田勇雅が決勝の2点適時打。投げては6回からマウンドに上がったエース左腕の垣越建伸(3年)が1安打無失点。吉田洸二監督の49歳の誕生日を白星で飾った。両校は春季関東大会(19日開幕・千葉)に出場。共に初戦は20日で、山梨学院は日大三(東京1位)―桐光学園(神奈川2位)の勝者と、東海大甲府は高崎健康福祉大学高崎(群馬1位)と対戦する。

 昨秋3―14で大敗した相手に雪辱を果たし、山梨学院が頂点に返り咲いた。逆転劇の主役を演じたのは、1か月前に入学したばかりの1年生・栗田だ。

 背番号12ながら、8番・捕手で先発。2点差を追い上げて4―4とした7回1死満塁、初球のインコースに来た高めのスライダーを左前にはじき返した。「1人でも走者をかえせるよう、強く振ることだけを考えていた」と栗田。『この試合は絶対勝つ』という先輩たちの思いを肌で感じていた“新入生”。普段は感情を表に出さないタイプだが、この日は殊勲打を放つと、一塁上で右拳を突き上げ、喜びを爆発させた。

 守備では捕手として先輩投手をリード。6回から登板したエースの垣越については「直球のキレがよかったし、気迫がすごかった」。最速144キロの球を必死に受け、4回1安打1四球の好投を支えた。

 中学時代はいわきボーイズでプレーした栗田。「高校野球の緊張感は全然、違うけど、すごく楽しい」。初めての関東大会を前に、「全国でも有名なチームがたくさん出ているので、自分も負けずに頑張りたい」と甲子園を目指すスター候補が瞳を輝かせた。(大津 紀子)

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