静高、右のエースを欠いても爆勝で3年ぶり春制覇…静岡県内公式戦連勝も13に

スポーツ報知
8回無死二、三塁、静高・小林が右前へ2点適時打を放つ

◆高校野球春季静岡県大会▽決勝 静岡12-5東海大静岡翔洋(6日・草薙球場)

 静高が3年ぶりの優勝を飾った。決勝が行われ、東海大静岡翔洋(中部2位)と対戦した静岡(推薦)は6番・小林晃輝(3年)が4安打5打点と活躍するなど計14安打。守っては草薙誠―鈴木翔也(ともに3年)の投手リレーで翔洋打線を10安打5点に抑え、12―5で打ち勝った。両校が出場する東海大会(18~20日・愛知)の組み合わせは8日に決まる。

 静高が秋に続いて春の県大会も制覇。県内公式戦の連勝を13に伸ばした。5回途中からロングリリーフし、最後の打者を遊ゴロ併殺に仕留めた左腕エース・鈴木翔は「いつでも投げる準備はしていました。翔洋は1本出ると乗ってくる。ひとつずつアウトを取ることだけ考えました」と白い歯を見せた。

 右のエース・春翔一朗(3年)を負傷で欠く今大会。準決勝の先発マウンドには2年生左腕・斉藤颯斗が上がり、決勝は草薙が担当した。センバツの東海大相模戦で公式戦初登板し、この日が初先発。それでも「緊張せずに自分のピッチングができた」と、4回2/3を投げて4安打3失点と試合を作った。鈴木翔は「春抜きでここまでできた。夏へのいい材料」と手応えを口にし、リードした黒岩陽介主将(3年)も「投手陣は成長していると思います」と目を細めた。

 打線も14安打で12得点。なかでも準決勝で決勝打を放って勢いに乗る小林が、この日も二塁打2本を含む4安打5打点と大暴れだ。8―3と迫られて迎えた6回2死一、二塁では、中前へ打ち返して翔洋を突き放す。10―5の8回無死二、三塁では一、二塁間をゴロで破るダメ押しの2点打。「風が強かったので低いゴロを意識した。相手に流れを持っていかれそうなところで打ててよかった」と笑顔で振り返った。

 次の目標は東海の秋春連覇。「優勝を目指します」と小林は宣言。東海地区を含めれば16連勝中という数字を、さらに伸ばして夏につなげる。(里見 祐司)

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