北海が札幌大谷との強豪対決を制す

スポーツ報知
力投する北海・井平(カメラ・宮崎 亮太)

◆第57回春季北海道高校野球大会札幌地区予選 ▽3回戦 北海7―0札幌大谷(7回コールド、14日・札幌円山)

 夏の甲子園4年連続出場を目指す札幌の名門・北海が7―0で札幌大谷を下し、地区代表決定戦に駒を進めた。先発右腕の井平光紀主将(3年)が7回を投げ6安打無失点の好投。打っても7番の林虎太朗一塁手(3年)が2打数2安打5打点と活躍。投打がかみ合い、強豪対決を制した。

 これぞ“北海道王者”だ。0―0の4回。四球と野選で1死二、三塁の好機を作ると、林が公式戦初安打となる走者一掃の左中間適時二塁打。それまで無安打に抑えられていた札幌大谷の先発右腕・西原健太(2年)から貴重な先制点を奪った。なおも2死二塁とし、昨夏の甲子園メンバー・鈴木聖矢三塁手(3年)も左前適時打。この回一挙3得点の猛攻で、攻略した。

 こうなると勢いは止まらない。「どんどん振っていこうと。後ろにつなぐ思いだけだった」。続く5回2死満塁でも、再び林が中越えに3点二塁打。一気にリードを6点に広げ、主導権を握った。

 投げては、先発の井平がコーナーを突く丁寧なピッチングで相手打線を翻弄。1、2回戦と不調だったが、「走り込みで体のキレを取り戻し、体重移動を意識したピッチング練習を繰り返した」と中2日で微調整。不調脱出をマウンド上で証明した。平川敦監督(47)も「今日は井平が良かった。1、2回戦は何だったんだろう。ボールも来ていたし、スライダーも切れていた」と目を細めた。

 エースが本来の姿を取り戻し、これで北海道の16強が出場する全道大会に王手。春は2年連続で地区予選敗退しているが「食らいつくしかない。向かっていく気持ちで行きたい」と井平主将。戦後初の南北海道大会4連覇へ―。まずは春を制し、勝負の夏に勢いを付ける。

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