札幌第一、打ち合い制し5年連続19度目の全道切符

スポーツ報知
立命館慶祥に勝利し笑顔を見せる札幌第一ナイン

◆春季全道高校野球 札幌地区予選 ▽Bブロック代表決定戦 立命館慶祥10―11札幌第一(15日・札幌円山)

 釧根地区が開幕し、8地区で20試合が行われた。札幌地区代表決定戦では、札幌第一が立命館慶祥に11―10で競り勝ち、5年連続19度目の全道大会(28日開幕、札幌円山)出場を決めた。地区予選3戦28得点の打力を発揮し、昨秋の代表決定戦で敗れた相手の猛追を退け、雪辱を果たした。

 札幌第一打線が、ともに13安打の打ち合いを制した。立命館慶祥に9回、1点差まで詰め寄られながら、辛くも1点差で逃げ切った展開に、菊池雄人監督(45)は「奇跡」と苦笑いを浮かべながらも「打線がつながり、全員で戦う姿勢を出せた」と胸をなで下ろした。

 守ってダメなら、打ち勝つしかない―。食い下がる相手を、力ずくで突き放した。1点差に迫られた直後の6回。2死一、二塁で5番・村田凜捕手(2年)が中越え適時二塁打を放って突き放すと、死球を挟んで一、二塁とした後、若松尚輝左翼手(3年)も右中間を破る適時二塁打で続いた。長打2本で4得点。投手陣が不安定でも、攻撃陣が流れを渡さなかった。

 「投手が不安定なので、打って点を取れるだけ取るしかない」と主将の柴田颯三塁手(3年)。2016、17年とセンバツに出場した時は、絶対的エースがチームを支えたが、それも過去の話。冬場は木製バットを振り込み、ベンチ外の選手が対戦相手の配球をデータ化するなど、“弱点”を全員でカバー。打撃力向上につなげた。

 昨秋の代表決定戦では、立命館慶祥に逆転負け。7季ぶりに道大会出場を逃し、長い冬が始まった。半年越しの雪辱を果たし「やり返す気持ちしかなかった」と柴田主将。自慢の強打を武器に、春の全道へ殴り込む。(宮崎 亮太)

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