弘前東・桜庭、2発5打点 高校通算46号!走者一塁敬遠も

スポーツ報知
4回2死二塁、右越え2点本塁打を放つ弘前東・桜庭。重心をぐっと下に落とす特徴的なフォーム(合成・連続写真)

◆春季高校野球 青森県大会 ▽準決勝 弘前東10―0青森=6回コールド=(26日・八戸長根)

 10校が春季東北大会(6月7日開幕、青森)出場を決めた。岩手準決勝は専大北上が15安打の猛攻で盛岡三に10―5で勝ち5年ぶり16度目、昨年3月に就任した元巨人の中尾孝義監督(62)が初の東北切符をつかんだ。青森準決勝は弘前東が青森に10―0の6回コールド勝ち。4番・中堅の桜庭佑希也(3年)が2本塁打5打点の活躍。秋田準決勝は今春のセンバツに21世紀枠で出場の由利工が大曲に12安打で5―2。3戦連続2ケタ安打で春初出場を決めた。

 絶好調の弘前東・桜庭に相手はもうお手上げだ。1回、1点を先制して迎えた無死一、二塁。重心を低く落とす独特のフォームから強烈な力がバットに伝わった。「打った瞬間いったと思った」。2ボールからの甘い直球を捉え、ボールは右翼スタンドを越える3点本塁打となった。

 1本だけじゃ終わらない。6点リードの4回2死二塁、内角のスライダーに少し泳がされたが、「しっかり振り抜くことはできた」とさすがの力強さで再び右翼へ。高校通算46号となる2点本塁打をぶち込んだ。

 9点リードの6回2死一塁で迎えた4打席目。青森はたまらず桜庭を敬遠。主砲は歩かされたが、5番の細川一麻(3年)が右前適時打を放って10―0の6回コールド勝ちで初の決勝進出と6年ぶり2度目の春季東北大会進出を決めた。

 桜庭はこの日、3打数2安打2本塁打5打点1四球と大暴れ。「高校通算50本を目指しています」と宣言する4番。176センチ、80キロの体からあふれるパワーで、チームを栄光へと導いていく。(小林 泰斗)

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