【東北大会】聖光学院・五味、8番降格に奮起!逆転呼ぶ二塁打で秋春連覇王手

スポーツ報知
8番に降格しながら、4回に逆転の口火となる左翼線二塁打を放つ聖光学院・五味

◆高校野球東北大会第4日▽準決勝 聖光学院11x―4八戸学院光星=8回コールド= (10日、青森市営)

 準決勝が行われ、東北(宮城1位)と聖光学院(福島1位)が決勝に駒を進めた。東北は1番・杉沢龍遊撃手(3年)が1試合3ホーマーの活躍で、八戸学院光星(青森1位)に9―6で勝利。聖光学院は4点差をひっくり返し、弘前東(青森2位)に11―4で8回コールド勝ち。秋春連覇へ王手をかけた。

 聖光学院が群を抜いた勝負強さで秋春連覇に王手をかけた。初回、強風にあおられたフライを3つ取り損ねて3点を先制された。初の4強で勢いに乗る弘前東に2回で0―4とリードされながら、3回以降は毎回得点。終わってみれば11―4の8回コールド勝ち。準々決勝後、「弘前東戦は『ルーズヴェルト・ゲーム』だ。リードされても取り返そう」と選手たちを鼓舞した斎藤智也監督(55)は「点の取られ方は良くなかったけど、しっかり取ってくれた」とたたえた。

 3戦連続の逆転勝ち。12連覇を目指す夏の県大会へ「経験の場」として東北大会に挑ませている。指揮官は「ここでしかできないことをさせたい」と、この日、前の2試合で9打数1安打と不調だった五味卓馬右翼手(3年)を4番から8番に下げ、右肘故障から復帰したばかりのエース・衛藤慎也(3年)を温存するなど、大胆に采配をふるった。五味は「どんな場面でもしっかり結果を残さないといけない」と奮起し、4回2死から左翼線へ逆転の口火を切る二塁打を放つなど、存在感を示した。

 春の東北大会は6年ぶりの決勝。五味は「ぶれずに戦うことが全国につながる」と積極的な打撃で、東北に立ち向かう。(遠藤 洋之)

野球

×