【沖縄】元広島・安仁屋宗八氏VS元阪急・石嶺和彦氏の“レジェンド”始球式

スポーツ報知
始球式を務めた安仁屋宗八氏(打者は石嶺和彦氏)

 開幕試合では、沖縄が生んだ投打のスター、元広島・安仁屋宗八氏(73)=現野球評論家=と元阪急・石嶺和彦氏(57)=現社会人野球・エナジック監督=が始球式に登場した。

 沖縄の高校球界に、2人のレジェンドが舞い戻ってきた。マウンド上の安仁屋氏と打席に立った石嶺氏は、それぞれ沖縄(現沖縄尚学)と豊見城の当時のユニホーム姿。安仁屋氏は73歳とは思えない軽やかな投球フォームから力強い直球を外角低めに決め、観客席から大きな拍手を送られた。スコアボールには「球速83キロ」と表示された。

 この日のために練習を積んできたという安仁屋氏は「どきどきわくわくで、プロの公式戦で投げるよりも緊張しました。100回大会の始球式をさせてもらえて、すごく感動してます」と興奮気味。一方の石嶺氏は「始球式は初めての経験で、投げたこともなければ、打席に立ったこともない。安仁屋さんからは打っていいと言われてたけど、打つか打たないか迷ってて、空振りするのを忘れてました」と照れ笑いを浮かべた。

 安仁屋氏は、沖縄(現沖縄尚学)のエースとして3年生だった62年の夏の甲子園に出場。社会人野球・琉球煙草を経て64年に広島に入団。沖縄出身初のプロ野球選手として、阪神、広島で計18年間の現役生活を送り、沖縄出身者では最多となる通算119勝をマークした。

 石嶺氏は故・栽弘義氏率いる豊見城で、強打の捕手として活躍。2年生だった77年の春から4季連続で甲子園に出場し、78年ドラフト2位で阪急(現オリックス)に入団。長打力を生かし、外野手に転向してから台頭し、90年にはともに自己最多となる37本塁打、106打点を記録して打点王を獲得。阪神に移籍後、96年に現役を引退したが、18年間で通算269本塁打を放っている。

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