金足農・吉田「自分の力試す」大阪桐蔭との対戦熱望!

スポーツ報知
甲子園見学の冒頭、守備位置で座り込み右手を上げ叫ぶ金足農ナイン

 第100回全国高校野球選手権(5日から17日間、甲子園)に出場する高校の甲子園見学が1日に行われ、東北勢4校が登場。金足農(秋田)は最速150キロ右腕の吉田輝星(こうせい)投手(3年)が、センバツ王者・大阪桐蔭(北大阪)との対戦を熱望した。2日に組み合わせ抽選会が大阪市内で行われ、初戦の相手が決まる。

 強いところとやりたい―。マウンド上や外野芝生など、15分間、存分に甲子園を体感した金足農・吉田は、対戦したい相手に、センバツ王者・大阪桐蔭の名を挙げた。

 「大阪桐蔭は日本一のチーム。鍛えられている打者とやりたい。自分の力を試したい」と吉田。秋田大会決勝後も口にしていたが、その時点で大阪桐蔭は甲子園出場を決めていなかった。ともに出場を決め、晴れて対戦の可能性が出てきたのだ。日本一となった強力打線に、最速150キロの直球と鋭いスライダーを軸とした変化球で真っ向勝負する。

 秋田大会後、ウィンドブレーカーを着ての走り込みやウェートトレーニングなどで体を追い込んだ。ここから疲労を取り、調子を上げていくためだ。自己最速更新についても「出したいけど、球の質が悪くならないようにしたい」と吉田は勝利を優先。チームとして戦っていく。

 チームの目標は、過去最高成績である1984年夏の4強越え。当時の主将である長谷川寿さん(51)が練習に訪れたとき、「甲子園に入ってからチームが成長した」と話したという。吉田は「自分たちも大会を通して、1試合1試合、成長していきたい」と意欲十分。強い相手を倒せば、成長の度合いはさらに増していく。

 甲子園見学の冒頭、選手がそれぞれのポジションにつき、正座して右手を突き上げながら絶叫。シートノック前にやる恒例の動きで気合を入れた。甲子園の印象を「広くて吸い込まれそうでした」と語った吉田。聖地のマウンドで快投を演じ、観客の視線を独り占めする。(有吉 広紀)

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