金足農・吉田輝星、高校JAPANで“侍ポーズ”やる 大阪桐蔭・藤原とコラボへ

スポーツ報知
金足農・吉田はサムライポーズで試合に臨んだ

 第100回全国高校野球選手権記念大会で準優勝校投手となり、初の高校日本代表に選出された金足農(秋田)の吉田輝星(こうせい・3年)が22日、大会中にマウンドで披露していた「シャキーンポーズ」を、第12回BFA U18アジア野球選手権大会(9月3~9日、宮崎)でも継続することを宣言。昨年のU18W杯を経験し、中堅を任される可能性がある大阪桐蔭のドラフト1位候補・藤原恭大外野手(3年)とのコラボレーションを熱望した。

 悔し涙を流した大阪桐蔭との決勝戦から一夜明け。大阪・守口市内の選手宿舎を出発前に取材対応した吉田は、侍モードに気持ちを切り替えていた。「戦って分かったんですけど、すごく強い仲間たちが自分の味方になる。(藤原が中堅を任される可能性もあるが)できたら、やってみたいなと思いますね」と笑顔を見せた。甲子園に旋風を巻き起こした「カナノウ」でのルーチンを、初の侍ジャパンでも取り入れる考えだ。

 “リアル侍”に変身する。マウンドに右膝を着いて左足を立て、中堅手の大友朝陽(3年)と目を合わせてから右手で抜刀する「シャキーンポーズ」。快進撃を続ける中で注目度も増し、大会中には「注目してもらった方が楽しい。緊張がほぐれればいいな、と。『シャキーン』とは言っていないです」と笑っていたが、日大三(西東京)との準決勝の試合前には、大会本部から自粛するよう伝えられていたが、決勝の大一番を前に“解禁”した。

 由来は仲間内で行うゲームの中で、侍が刀を抜く音から。試合が始まる初回、グラウンド整備後の6回、試合を締めくくる9回と、1試合3度の儀式。普段通りリラックスして試合に入るために、今春から始めたという。今大会で使用したグラブにも、遊び心で「シャキーン」と刺しゅうを入れた。

 今回選出された3人の外野手は、いずれもチームでは正中堅手。藤原は昨年のU18W杯7試合で「1番・右翼」で先発した経験もあり、50メートル5秒7の俊足は群を抜く。東北勢で唯一、代表入りした最速150キロ右腕は「心強い仲間がいっぱいいる。バックを信じて、自分の出せる全力を出したい。日の丸を背負って、優勝に貢献できるよう頑張りたい」と意気込んだ。9人で戦い抜いた「金農ナイン」との思い出を胸に、侍デビューの時まで“刀”を研ぎ澄ませる。(青柳 明)

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