根尾に最大9球団が競合 二刀流封印で「遊撃勝負」

スポーツ報知
夏の甲子園で遊撃の守備を見せる根尾

 「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」は25日午後5時から、東京・港区の「グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール」で行われる。23日、都内でスカウト会議を行ったヤクルトは、最大の目玉である大阪桐蔭高・根尾昂(あきら)内野手(18)の1位指名を明らかにし、投手との二刀流ではなく、遊撃一本での育成方針を明言。また、ロッテは同校の藤原恭大外野手(18)の1位指名を公表した。

 迷わず決めた。約2時間の会議を終えた小川監督は「根尾君を1位でいくことに決定しました。将来的に間違いなくヤクルトを背負っていく中心選手になる。さらに上にいけばプロ野球を背負う素材」と明言した。22日に一度は一本化した後にスカウト陣は会議をやり直して検証。この日、球団、現場のGOサインが出たことで公表に踏み切った。

 近未来の「ミスター・スワローズ」に遊撃を担ってもらう。今季のチームは2位に躍進したが、投手、外野手など補強ポイントは多く、遊撃手もその一つだった。今季は西浦が138試合に出場。競争を激化する狙いもある。投手でも結果を出した根尾だが、担当スカウトの調査に対し「ショートで勝負したい」と熱望。名遊撃手だった宮本ヘッドコーチも絶賛する逸材で、球団も本人の希望に応えることを決めた。

 神宮は原点の場所かもしれない。昨秋の明治神宮大会では準決勝の創成館戦で敗退。これが最強チーム唯一の黒星で、春夏連覇、国体まで勝ち続けた。小川監督もSD時代に視察。育成方針を強く打ち出すチームは1位の最初の入札に8連敗中だが、果敢にくじ引き役を務める。

 すでに、中日が1位指名を公言。巨人を含め、競合球団は最大9球団に上る見込みだ。根尾を巡って大争奪戦が繰り広げられる。

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