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最重量107キロ・ダル「デブじゃない!筋肉だって!」

2016年2月25日6時0分  スポーツ報知

 【サプライズ(米アリゾナ州)=ペン・西村茂展、カメラ・川口浩】レンジャーズのダルビッシュ有投手(29)が23日(日本時間24日)、自身の肉体について激白した。昨年3月に右肘じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた右腕はリハビリ中に体を作り直し、体重は過去最高の107キロと増やしてキャンプイン。同僚メジャーリーガーすら驚く増強ぶり。一部では「太った」と指摘されたが、真っ向否定し、そこに込められたエースの真意から悩みまで、思う存分語った。

 5日目を迎えたキャンプの朝、球場入りしたダルビッシュが苦笑いしながら、悩み?を打ち明けた。

 「何か一部(報道やネット上)で『デブじゃない?』とか、言われてるみたいで。書いといてくださいよ。生で見たらデブじゃないって。デブに見えるくらいのは筋肉だって」

 こんな冗談を言えるのも、復帰を目指すリハビリが順調だからこそ。22日から、ハーフマウンドでの投球練習を開始。一夜明けて、患部の状態は問題がなかった。

 「(状態は)いいですよ。特に普段と違いは何もないですから」

 昨年3月の右肘手術からリハビリは11か月を経過。徹底したトレーニングで、昨年の同時期と比較して体重は6キロ増え、過去最高の107キロでキャンプイン。だが、うち5キロが筋肉量増加によるものだった。

 「みんな、僕が170キロとか165キロを投げようとしてるんじゃねえか、と。そういう発想なわけですよ。そうじゃないですよ」

 「体がでかすぎてけがするのでは?」と指摘する声も聞こえてきたが真意は。

 「例えば同じ95マイル(約153キロ)でも、それが100%で95マイルなのと、80%で95投げるのとでは全然違う。例えば、最高で時速180キロ出る車で180キロで走り続けるのと、250キロ出る車で180キロで走るんだったら、250キロ出る方が余裕がある。長距離走っても車、壊れづらいでしょ」

 “最大瞬間風速”を上げるためではなく、復帰後の再発防止を見据えての増量。体作りに関しては、いかに筋力の「出力」を上げるか、という点に執着してきた。

 「僕の場合は筋出力がもともと高いわけではない。筋出力というのは、瞬発力を出すときに使う速筋というのが多い方が出るんだけど、僕は持久力に生かされる遅筋という筋肉が多い体質。ある程度、生まれながらにして決まってるから、僕の場合、そこを上げる練習をするより(全体の)筋量を増やしていかないと。だから、こういう体になってしまう(笑い)」

 その過酷な筋トレの一端が見えたのは22日。自宅から、キャンプ施設に優に1本10キロはある太い鎖を2本、肩にかけて持ち込んだ。さながらヒール役のプロレスラーの風体で。

 「バーベルにつけて、(両端から鎖が)垂れてるように。それで例えばスクワットするなら、低くすると鎖が地面について軽くなりますよね。だからより(体勢を)低くできる。スクワットの場合、やっぱり低くなればなるほど重さを感じる。あれだと軽くなっていくから、より低くできて深い所で筋肉を使える。あと、揺れたりするので、補助筋っていうのが鍛えられる。オフに自宅でやってました」

 日本で150キロ超の剛球を投げる日本ハム・大谷と阪神・藤浪。長身も含め共通点は多く、オフに一緒に練習した大谷も体重を一時100キロに増やしたがタイプが違うという。

 「2人は速筋系。ああいう人たちって筋出力を上げるようなトレーニングやってればバンバン伸びてくんだけど、そうじゃない人はやっぱり難しいんです」

 キャンプイン初日には、増量した体を指摘され「ボディービルダーを目指している」と冗談で返した。だが、真実でもあった。

 「自分の健康とかを考えて、理想の筋肉に近づけていくっていうのがボディービルだから。まぁ広い意味でボディービルダーです(笑い)」

 端正な小顔を崩し、分厚い胸板を張った。

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