イチロー、ローズが「喜んでくれていたら」一問一答

2016年6月17日6時0分  スポーツ報知
  • 試合後、会見に応じたイチロー(ロイター)

 ◆パドレス6―3マーリンズ(15日・サンディエゴ)

 マーリンズのイチロー外野手(42)が15日(日本時間16日)、ペトコ・パークでのパドレス戦に「1番・右翼」で先発出場し、2安打を放って日米通算4257安打(日本1278本、メジャー2979本)として、メジャー最多ピート・ローズの4256安打を抜いた。先発出場では5戦連続マルチ安打を記録して、一気にローズ超えを果たした。

 ―ローズの打席数(1万4053打席)より少ない、1万3107打席で達成した。

 「時間が掛かりすぎ。3年間はちょっと足踏み。さっと抜きたいもん。ちょっと苦労した感じが出ちゃったじゃないですか」

 ―苦労している姿は見せたくない?

 「そりゃ見せたくないよ。誰が苦労している姿をみせたいと思う? (冗談めかして)上原(浩治)と野村(克也)さん以外にいるの、そんなの。それは自分で雑草とかいう人は見せたい人だから」

 ―9回1死一塁でスタントンが三ゴロ併殺になるかと思ったが、打席が回ったのは引きの強さか。

 「それは言うまでもないでしょう。僕がそれを持っていないはずはないですから。あそこでダブルプレーはないと信じていました」

 ―これまでもいろいろな記録を前に足踏みせず、常にさっと達成する印象がある。

 「と言っても3打席足踏みしていますからね、今日。2打席目で決めたら別だけど。僕の中ではスッとはいってない印象です。そこの感覚のズレはある。人と、やっている本人とは違いますよ」

 ―日本での注目が大きく、号外が出たりして、みんな喜んでいる。

 「号外? そうなんですか。(東京都知事関連の)別の号外の話は聞きましたけど。うれしいけど、難しいところですね。合わせた記録というところが」

 ―記録に挑む際に重圧との戦いを経験して、今回、重圧との付き合い方は変わってきたのか。

 「200安打とこれは全然比較できないですから。だから僕も、興味がないっていうか。そりゃ(ローズが)喜んでくれていたら。ハリー(張本氏)なんか(日米3086安打の時に)シアトルに来てくれたじゃないですか。なんかかわいげがありますよね」

 ―3000安打の重圧も同じように付き合える?

 「それは出会わないと分からないことですから。これ、終わってみて分かることだから。今回のことで言えば、僕は結構冷めているところがあったので。なんか変な感じはありました。(世間との)テンションの違いというか」

 ―通算記録を過小評価するローズにあらがう気持ちは?

 「全然ないです。そういう人がいた方が面白いしね。大統領選の予備選を見てたってやっぱり面白いじゃないですか。そりゃ共和党の方(トランプ氏)がいらっしゃるから盛り上がっている。それはいいんじゃないですかね」

 ―好奇の目でみられたメジャーデビューの頃と違って、今はボンズら一流選手にリスペクトされている。

 「数字を残せば人はそうなってくれるだけのことですよ。偉大な数字を残した人はたくさんいますけど、その人が偉大だとは限らない。むしろ反対の方が多いケースがあると思うし、だからモリターだったり、一緒にやったジーターだったり、すごいなと思います。ちょっと狂気に満ちたところがないとできない世界でもあるので。人格者であったらできないというところもあると思うんですよね。だから、そういう種類の人たちにこの記録を抜いていってほしいと思いますよ」

 ―プロ入りする時これだけの安打を打つと思ったか。

 「いや、18歳の時に42歳までプレーしていることを想像しているやつは、誰もいないと思いますけどね」

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