大谷、メジャー球で術後初ブルペン「いい音だね」志願してプラン繰り上げ

スポーツ報知
手術後初めてブルペンで投球練習を行った大谷(カメラ・堺 恒志)

 日本ハムからエンゼルスに移籍した大谷翔平投手(23)が17日、千葉・鎌ケ谷の日本ハム2軍施設で昨年10月の右足首手術後、初めてブルペン入りした。予定を前倒しして、志願の投球練習。捕手役を立たせて30球を投げ、患部とメジャー球の感触を確かめた。

 室内練習場で肩を慣らすと、大谷はゆっくりとブルペンに歩を進めた。昨年10月中旬に右足首の有痛性三角骨除去手術を受けて以来、約3か月ぶりに傾斜を使って右腕を振った。水原通訳を立たせたまま、セットポジションから30球。「いい音だね」。乾いたミット音に思わず、笑みがこぼれた。

 志願してプランを繰り上げた。日本ハム・白水コンディショニング担当によると、エ軍と日本ハムの両軍で大谷のリハビリメニューを作成。「予定では、立ち投げはもうちょっと先でした。ネットスローをさせたかったけど、(メジャー)球の数が少ない。『球の確認もしたい』という本人の要望です」。投球の合間にはシャドーの動作を入れ、患部の軸足の動きと、滑りやすいといわれるメジャー球の感触をチェックした。メジャー球はこのオフ、キャッチボールで使用してきたが、公の場での投球練習は初めて。手術と同時期に受けていた右肘治療からも、順調な回復を示した。

 白水氏は「(確認ポイントの)一番は足。傾斜に入って、足首が流れて、引きずる動き。状態を確認して、これから強度を上げていく」と説明した。エ軍側とは8日に行ったエプラーGMと栗山監督の会談後、メールでも調整法について意見交換。患部の具合と大谷本人の要望を合わせて、進める。

 米アリゾナ州テンピで行われるエ軍キャンプでは、バッテリー組は2月13日(日本時間14日)に集合し、14日(同15日)から練習開始。白水氏は「順調にいけば、(キャンプ前にブルペンで捕手役を)座らせる可能性もある」という。

 約3時間のメニューをこなし、大谷は「今週のウェートとランニングのヤマは越えた~」と充実感をにじませた。投打のリハビリも軌道に乗せ、メジャー二刀流が加速する。(山崎 智)

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