ダルビッシュ、カブス決定!6年最大163億円…米メディア報じる

スポーツ報知
instagram@sportsillustratedより

 ドジャースからFAとなっていたダルビッシュ有投手(31)が10日(日本時間11日)、カブスと契約合意に達したと米複数メディアが報じた。契約内容は6年総額1億2600万ドル(約137億円)で、2年後に契約見直しのできるオプトアウトの条項がついている模様。また、各種出来高を含めると、最大で1億5000万ドル(約163億2000万円)に達するとも伝えている。3年連続ポストシーズン進出中の強豪で昨季果たせなかった世界一を目指すことになった。

 やっとダルビッシュ争奪戦に決着がついた。昨年11月3日、大リーグ選手会が今オフのFA選手リストを発表してからちょうど100日目、キャンプイン目前となった10日、6年総額1億2600万ドルで、自身メジャー3球団目となるカブスと合意した。

 2015年に受けた右肘手術からの完全復活を期した昨季は、レンジャーズでメジャーでは初の開幕投手を務め、シーズン途中に交換トレードでドジャースに移籍。チームの29年ぶりのワールドシリーズ(WS)進出に貢献したが、そのWSでは2試合連続2イニング持たずにKO。「ワールドシリーズでやり返したいじゃないけど、そういうの(気持ち)が絶対にもっと出てくると思う。そういうチャンスがある球団がベスト」と移籍先の条件としてWS進出を狙える球団を挙げていた。カブスは2年前の世界一であり3年連続ポストシーズンに進出中で、リベンジができるチーム。名将マドン監督の下、ブライアントらメジャーを代表する、若く才能あふれる選手が多い集団の一員として頂点を目指す。

 当初から今オフのFA市場でNO1評価を受け、総額1億6000万ドル前後という報道もあったが、FA市場の冷え込みによってここまで時間がかかった。カブスに加え、ツインズ、ブルワーズも獲得に本腰を入れていた。残留を希望していたドジャースだけでなく、ヤンキースも候補に挙がりながら、年俸総額を超えた分にかかるぜいたく税を抑える目的もあり、両球団とも大型オファーは出せず。カブスは昨季支払ったぜいたく税も約3億円程度で余裕があった。当初は、最近3年間で54勝している右腕アリエッタ獲得を目指すも条件面で頓挫し、ダルに乗り換えた模様だ。

 注目されていたヤンキース・田中将大投手の7年1億5500万ドル、年平均2214万ドル超えはならなかったが、田中にはない出来高が加われば、総額で最大1億5000万ドルにまでふくれあがる。また、異例の2年目オフに、契約を見直せるオプトアウトの権利も得た模様で、権利を行使すれば、2年後のオフには年俸3000万ドルの超大型契約も夢ではない。

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