大谷と実戦初バッテリー組んだマルドナド「彼の投球能力には感心した。次が楽しみだ」

スポーツ報知
米国での初登板初先発は2回途中2失点に終わったものの、会見での表情は明るかった大谷翔平(カメラ・泉 貫太)

 大谷翔平投手(23)がエンゼルス入団後、初めてオープン戦に先発登板した。本拠地でのブルワーズ戦で7打者と対戦し、1本塁打を含む2安打、2失点(自責点1)、2奪三振。この日の上限とされていた35球よりも4球少ない31球を投げ、1回1死で交代した。

 2本の安打はいずれもその回先頭の打者へ投げた直球だ。初回先頭のビラーには3ボール1ストライクからの5球目を捉えられ、中越えの打球がグラウンドからスタンドへ飛び込むエンタイトルツーベースとなった。

 2回先頭のブロクストンとは全球とも直球で勝負し、インコース高め、アウトコースを投げた後、真ん中に甘く入ってしまった3球目を左翼へ運ばれた。

 大谷がメジャーのオープン戦で初被弾した打者となったブロクストンは、「素晴らしいアームとスムーズなリリースから、いい球を投げている」と評価。「キャンプ中の投手はどの程度の感覚をつかみ、どの程度の仕上がりなのか判断しにくい。もっとやれるはずで、改善してくるだろう」と警戒心を忘れなかった。

 一方、1回2死から見逃し三振に打ち取られたフィリップスは、「全部見せてもらったよ」と苦笑い。初球で直球を投げた後、大谷がマウンドで「お~」と驚く声が聞こえたらしく、次は直球が来ないと悟った。案の定、69マイル(約110キロ)のカーブで2ストライクへと追い込まれ、その後に続いたスプリットの2つ目がストンと落ちるのを見逃し、「あれが彼が三振を取りにいく球だと分かった」と脱帽した。

 実戦では初めてバッテリーを組んだ女房役のマルドナドも、7打者中5打者に対してボール先行となった今日の試合後の課題を「カウントを有利に運ぶこと」としながらも、「今日は初日だし、次回はもっとよくなるだろう。彼の投球能力には感心した。次が楽しみだ」と若き右腕の初陣の結果に満足な表情を見せた。

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