田中将大、4回4安打2失点も「確実にステップアップしている」

スポーツ報知

 ヤンキースの田中将大投手(29)が12日(日本時間13日)、キャンプ本拠地タンパで行われたツインズ戦に先発。2回に2ランを浴びるなど、4回を投げて4被安打2失点だった。

 田中は2回2死二塁からウィルソンに右翼への2ランを許したが、キレの良いスライダーを軸に6三振を奪うなど本領発揮。長所と短所が出た球数60球を「今、課題が出ていることがいい」と歓迎。開幕まで2週間強と迫る中、「確実にステップアップしている」と手応えを語った。

 着実にステップを踏んでいる。“実戦モード”をテーマとしたOP戦第2戦。6時35分開始のナイターに合わせて、シーズン同様、試合開始3時間前に球場入りし、配球やコースも本番を見据えた。田中は「ボールの質も制球も良くなっている」と納得の表情だった。

 今年のキャンプは一味違う。昨年はオープン戦6試合で防御率0・38。開幕万全と思われたが、序盤から苦戦が続いた。だから今年は、むしろ2試合連続被弾やボール先行も、感覚を研ぎ澄ます修正材料として歓迎した。

 「今、課題が出ていることがいい。真っ直ぐに強い打者に、不利なカウントから真っ直ぐを投げて…。ライトは狭いし、風も吹いていたし。点を取られたからどうこうより、切り替えて次の1球、次のアウトを取ることが大事。そこは引きずらなかった。ボール先行も(バラつきがあったと)自分の中で原因が解っているので」

 被弾後、さらに四球と安打で一、二塁とされたが、そこから2者連続三振。走者を背負った場面での勝負でも収穫があった。ブーン監督も「変化球も切れがあり、直球の制球も良かった。期待通り、順調に来ている」と信頼を寄せる。

 次回登板では、変化球の精度とバランスに留意するテーマを掲げた田中。開幕を見据える視界は明瞭だ。(一村 順子)

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