ダルビッシュ、5回3安打1失点で勝利投手に「順調にきている」

スポーツ報知

 カブスのダルビッシュ有投手(31)が16日(日本時間17日)、ホワイトソックスとのオープン戦で3度目の先発登板。5回を投げて3安打1失点、4奪三振、1四球で勝ち投手となった。

 力強い直球と鋭いスライダーで、ダルビッシュがホワイトソックス打線を圧倒した。「最初の3回は球も走っていたし、スライダーも切れていた」。初回には3番アブレイユの打席で98マイル(約158キロ)を計測。3回までの43球中、34球がストライクという制球の良さも加わり、序盤で4三振を奪うという見事な投球を見せた。

 ただ、「疲れてきたなって感じがあった」という5回には二塁打と自らの暴投で失点。2015年に右肘のトミージョン手術を受けて以降、投球中の疲労具合が変わったと感じるようで「今までのペース配分でどんどん投げてしまった。次からしっかりペース配分していきたい」。5、60球を超えてからの投球に課題も残した。

 打席では4回の第2打席に右前打。変化球を右方向に運んだ技ありの一打にも「スイングスピードが遅いので、スライダーが来ないかなと待ってたら来た」と謙遜した。後続が二塁打を放った際には、指名打者制のないア・リーグでプレーした経験が長いダルビッシュはぎこちない走塁で三塁に到達。「年なのかわかんないけど、一塁から三塁に行くときとか、『あれ?』みたいなのになったりする。去年くらいからあるので、その辺をうまくやっていきたい」と苦笑いで振り返った。

 開幕までは2週間を切り、オープン戦登板は残り2度。左足をゆったりと上げる新しい投球フォームにも慣れてきたようで「順調にきている」。開幕3番手が決定している右腕は「しっかり球数を投げて、体を負荷に慣れさせていきたい」と最後の仕上げにも余念はなかった。(穐村 賢)

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