大谷“スポイラの呪い”撃破 待望11打席目で左腕から初安打

スポーツ報知
スポーツ・イラストレイティッドの表紙になったエンゼルス・大谷

◆オープン戦 エンゼルス6×―5Dバックス(20日・テンピ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が20日(日本時間21日)、本拠地で行われたダイヤモンドバックスとのオープン戦に「8番・DH」でスタメン出場。6回1死で中前打を放ち、4試合16打席ぶりの安打をマークした。また、マイク・トラウト外野手(26)とともに米人気スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」のメジャー開幕特集号の表紙を飾ることが決まった。

 “呪い”など関係ない。大谷の待望の一打が生まれたのは6回1死だ。マイナー左腕、ポーシェの高めに浮いた90マイル(約145キロ)の直球をバットに乗せ、中前へ運んだ。11日、レンジャーズ戦の第1打席以来、4試合16打席ぶりの安打。黄金ルーキーからの快音に、場内がドッと沸いた。

 発奮材料ができた。米西海岸限定で22日に発売される、スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」のメジャー開幕特集号の表紙を主砲・トラウトとともに飾ることが決定。「VERSATILE」は多才を意味し、大谷の投打「二刀流」を表している。

 同誌の表紙に登場することは、米アスリートの夢でありステータス。だが、その一方で昨夏のドジャース(9月にロス移転後最悪11連敗)のように、発売後に成績を落とすことが多く、「スポイラの呪い」と言われている。

 それでも、この日はオープン戦11打席目で左投手から初めて安打を放った。これまでに「良くなるように1日1日やっていますし、そういう自信を持ちながら投手に対して向かっていければ」と意欲を燃やしているが、開幕メジャーへのアピールとなったことは間違いない。ソーシア監督は「いいスイングができていた。タイミングも良かった。ボールをよく見れていて、強く打つこともできた」と目を細めた。

 この日は午前8時過ぎに球場入り。全体練習前の9時から打撃ケージで30分間バットを振り込み、全体練習ではブルペン入りして21球。その後フリー打撃と目の回るような練習を積む。シーズン開幕まで9日。投打の調整に必死だ。

 21日はチームの休養日。ソーシア監督は、大谷がブルペン入りする見込みの22日、敵地・ドジャース戦は欠場すると明かした。まだ対戦相手は決まっていないものの、24日(日本時間25日)にはキャンプ5度目の実戦マウンドに上がる予定だ。

(小谷 真弥)

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