ダルビッシュ、古巣相手に156キロ連発「押し込めてる」

スポーツ報知

◆オープン戦 カブス5―1レンジャーズ(21日・サプライズ)

 カブスのダルビッシュ有投手(31)が21日(日本時間22日)、約5年半所属した古巣・レンジャーズとのオープン戦に先発。6回を投げて1本塁打を含む3安打1失点、7奪三振、無四球と好投し、3勝目。主力中心で知った顔のそろった打線を相手に「長いこと一緒にやっていたので、すごく楽しかった」と振り返った。

 3回の先頭打者に唯一の失投とも言える球を右翼席に運ばれて以降は、打者12人連続アウトを記録。6人も並んだ左打者に対し、対右打者に比べて力強さに欠けると課題に挙げていた速球を投げ込んだ。5回は昨季30本塁打のオドルら左3人をいずれも速球で打ち取って3者凡退。6回の最後の打者、41発のガロも95マイル(約153キロ)で左飛に仕留め「すごく安定していたし、投げたい球が投げられた。真っすぐで押し込めてる感覚があった」と仕上がりの良さを強調した。

 70球を超えた6回には、この日最速となる97マイル(約156キロ)を連発。82球で登板を終えた後はブルペンでさらに投げる余力があった。ペース配分が課題と口にしていたダルビッシュ自身も「ちょっと力を入れた。6回でも球速は維持できていたので、もう7回にいっても大丈夫」。球場を後にする際に観客から大歓声を送られた右腕は、毎回の7三振を奪った自らの投球を満足げに振り返った。

 この日は「(3日前の)ブルペンで感じが良かった」というツーシームを多投。同僚右腕のヘンドリックスに教わったという握りのボールも有効に使った。キャンプ地アリゾナでの登板はこの日が最後。次戦は26日のレッドソックス戦に登板予定。先発3番手を期待される右腕は「(準備は)十分できたと思います」と8日後に迫った開幕に向けて自信をみなぎらせた。(穐村 賢)

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