Dバックス平野、悪条件も1回を無安打3K「こっちのスタイルにも慣れてきた」

スポーツ報知
平野佳寿

 ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手(34)が悪条件にも負けず、3者連続三振の快投。23日(日本時間24日)、今オープン戦8度目となるインディアンス戦に7回から登板し、1回を無安打無失点、3奪三振だった。

 ベテラン右腕にいきなりのハプニングが待っていた。3番手としてマウンドに上がると、その初球を投じた際にバランスを崩して転倒。足場の悪さに「びっくりしました」と苦笑いも浮かべたが、マウンドが整備された後は力強い直球と鋭いフォークでイ軍打線を手玉に取った。

 昨季29発を放ったラミレスを低めの直球で空振り三振に仕留めると、4番ブラントリー、5番エンカーナシオンという、いずれも球宴出場経験を持つ強打者から直球で連続三振。それでも平野は「まだまだ。毎日、一生懸命投げてるだけ」と謙虚に話した。

 この日は足場が悪かっただけでなく、ベンチからの指示がうまく伝わらず、ブルペンで肩をつくるタイミングも遅れたが「こういうこともある。こっちのスタイルにも慣れてきた」。日本で幾多の経験をしてきたベテランらしく動じる様子はなかった。

 守護神候補として期待をかける34歳の好投に、ロブロ監督も「彼がマウンドで自分の仕事をしっかりとする姿を見られてうれしいね」。平野自身は引っ掛かった球が多かったことを課題に挙げ「マウンドのせいにしておこうかなと」と笑いを誘ったが、「今日と同じように、一人一人打ち取っていきたい」と気を緩めることはなく6日後に迫った開幕を見据えた。(穐村 賢)

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