ヤ軍投手コーチ、田中の被本塁打減に太鼓判「直球が良ければ、変化球も更に際立つ」

スポーツ報知

 ヤンキースのロスチャイルド投手コーチ(64)が、24日(日本時間25日)、田中将大投手(29)の被本塁打減を保証した。昨年は自己ワーストの35被本塁打と一発病に苦しんだ右腕。キャンプでは直球の向上をテーマに取り組んできた。

 「(去年は)全体的に直球の制球ミスが多かった。彼は多くの球種を操れるが、直球は必ず必要だ。直球が良ければ、変化球も更に際立つ。大きな変化ではないが、角度を高く保つように調整した。昨日の試合は最後の仕上げ。いい兆候が出ていた」と同投手コーチ。前日23日のオープン戦最終戦の内容に満足げだ。

 また、同投手コーチは、打者へのアプローチにも変化を求めている。例えば、決め球のスプリットやスライダーを浅いカウントから使い、最後に直球で勝負する“逆の配球”。追い込んで、スプリットという田中のイメージを逆手に取る格好で、若いサンチェス捕手とのコンビも3年目で熟練されていくはずだ。

 最後に、同投手コーチは「(被弾による)ダメージはコントロールしなければならない。(被弾は)減らさないといけないし、それは可能だと思う。でも、自分の投球を失ってはいけない。彼は本来、いいスタイルを持っているのだから」と、一発病への過剰意識を戒めることも忘れなかった。

 OP戦最終戦から一夜明けたこの日の田中は、キャッチボールなどの軽めの練習を終え、球場を引き上げた。(一村 順子通信員)

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