真冬に逆戻りで大きく狂う大谷、田中、ダルビッシュの登板予定 影響を解説

スポーツ報知

 米大リーグは15日(日本時間16日)、中西部から北東部掛けて、大幅な区域を襲ったウインターストーム「ザント」の影響で、開催が予定されていた16試合中6試合が中止となった。

 エンゼルスの大谷翔平投手が先発するはずだったロイヤルズの本拠地カンザスシティーは、気温はマイナス7度と真冬並みの冷え込み。風速8メートルの強風を伴う寒波のため、中止が決定した。前日、デトロイトでの試合が中止となり、この日タイガースとのダブルヘッダーが予定されていたヤンキースは、午前中に第1試合デーゲームの中止を発表。天候を見守っていたが、昼過ぎには第2試合ナイターの中止も決定した。

 4月の観測史上2位となる約40センチの積雪を記録したミネアポリスでは、ツインズがホワイトソックスとの試合を中止。ターゲットフィールドは真っ白に雪化粧。金曜日から3日連続の中止となり、チームは、明日17日(日本時間18日)から予定されているプエルトリコでのインディアンス戦に旅立った。

 この日は、恒例のジャッキー・ロビンソンデー。故ロビンソン氏の功績を称え、全球団が背番号「42」をつけたユニフォームで戦う特別な日だったが、4月も半ばという異例な時期の寒波に大きく影響を受けた格好だ。

 気温1度の寒さの中、この日のオリオールズ戦を行ったレッドソックスは、天候の回復が見込めないため、きょう16日(日本時間同日深夜)、ボストンマラソン開催日に予定されていた午前11時過ぎプレーボールの試合の前日中止を発表した。マサチューセッツ州など3州の休日、4月第3月曜日のパトリオットデー愛国者記念日)恒例の試合が中止となるのは、1984年以来となる。

 6試合中止の結果、大谷を含め、ヤンキース・田中、カブス・ダルビッシュの両投手もスライド登板が決定し、今後の日程に変動が起きた。この「ザント」余波がこの先、運命の対戦をどう操ることになるのかにも注目だ。(一村 順子 通信員)

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