大谷翔平、サイ・ヤング賞左腕のレ軍プライスとの投げ合いへ「すごく大事な試合」

スポーツ報知

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が今季3度目の先発登板に臨む予定だった15日(日本時間16日)の敵地・ロイヤルズ戦は極寒のため中止。17日(同18日)の本拠地・レッドソックス戦へスライドすることが決まった。その後も中6日で回れば、次々回は24日(同25日)の敵地・アストロズ戦。メジャー屈指の強力打線に挑むこととなりそうだ。

 気温は氷点下。強風で小雪が舞い、体感ではマイナス8度と野球をやる環境ではなかった。それでも、大谷は前だけを見据えた。

 「特に良かった、悪かったはない。今日投げたとしても、必ずいい経験として自分のものになる。今日はやることもやった」

 この日は全球団の選手が背番号42を着用する「ジャッキー・ロビンソン・デー」。大谷もメジャー初のアフリカ系選手がつけた42番で登板予定だったが、寒波のためにお預け。さすがの大谷も天候には勝てない。「なかなか、その番号をつけて投げる日はないと思っている。すごく楽しみにしてましたけど、どうしようもない」と切り替えた。

 今後は世界一奪取への力試しとなるカードが続く。ソーシア監督は大谷を17日の本拠地・レッドソックス戦にスライドすると発表した。ア東地区首位を走るレ軍打線はベッツ、ベニンテンディ、ラミレスらに昨季45本塁打のマルティネスが加入。チーム打率2割7分5厘、82得点はともにエ軍に次ぎメジャー2位だ。

 「素晴らしい球団と誰しもが理解している。打線も素晴らしい。そこに負けないような準備をすればいい。連戦の初戦ですごく大事な試合」

 レ軍先発は12年サイ・ヤング賞左腕のプライス。1点勝負が予想される。中6日で回れば、次々回の先発は24日の敵地・アストロズ戦。地区優勝、世界一を占う試金石となりそうだ。

 「常にプラスには捉えようと思っている。休日が増えるのはフレッシュな状態で臨める。スライドは(日本ハム時代に)何回かやっている。調整の仕方は今までやってきた通り。相手が変わるのは対策すればいいこと。この2日間が大事」

 ヤンキース・田中の次回登板日が17日のマーリンズ戦に変更となり、順調に回れば28日(同29日)に打者・大谷とメジャー初対決となる可能性が高い。世界一への距離感をつかむ戦いが、まさに始まろうとしている。

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