大谷、今季4度目マルチ安打「常に考えながら、次の打席に向けてやりたい」

スポーツ報知

◆エンゼルス―ジャイアンツ(20日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が20日(日本時間21日)、本拠地のジャイアンツ戦で「6番・指名打者」でスタメン出場。積極的な打撃で出場2試合ぶりで、今季4度目となるマルチ安打をマークしたものの、チームは今季3度目の完封負け。ア・リーグ西地区首位から陥落した。

 7点差を追う9回無死。大谷は左腕・オシッチの初球、高く浮いた152キロ直球を強振した。見逃せばボール球だったが、しぶとく一、二塁間を破る右前打とした。「ボール球だったのでスイング自体に迷いはあったけど、何とか抜けてくれて良かった」。7連勝から一転4連敗したチームを鼓舞するような一打だった。

 1点を追う2回2死では右腕・サマージャの低めへ沈む127キロのナックルカーブを鮮やかに中前へ。3球連続の内角直球攻めからタイミングを外しに来た緩急差22キロの変化球を捉えチーム初安打を放った。「ボール球は見逃して、ストライクゾーンに来た球を打つ。シンプルなことさえ出来ていればいい」と大きくうなずいた。

 好打を支えているのが初球打ちだ。この日の4打席は全てファーストストライクからスイング。今季の41打席でファーストストライクから振ったのは実に27打席を数える。「オープン戦で凡打を結構、打ってきた。凡打の内容を踏まえて、次の打席もっと良くなるように工夫しようと思っている。常に考えながら、次の打席に向けてやりたい」。

 初球から積極的に振れるのも入念な研究を積み重ねている証拠。「各投手に合わせたアプローチが出来ていたと思う。凡退した打席も理由ははっきりしている部分はある。そこを次の打席にしっかり生かすことが出来た」。打者・大谷を観戦する際は、ぜひ早めの着席を…。(小谷 真弥)

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