前田健太、古巣・広島のレジェンド衣笠さん悼む「偉大な方」

スポーツ報知

 2015年までプロ野球・広島に在籍したドジャースの前田健太投手(30)が、古巣球団OBである衣笠祥雄氏の死を悼んだ。23日(日本時間24日)、本拠地のマーリンズ戦後に衣笠氏の訃報に接した前田は「少し体調が悪いとは聞いていたけど、まさかこういうことになるとは。悲しいです」と神妙な面持ちで話した。

 衣笠氏とのグラウンド上での直接的な接触はあまりなかったが、広島で行われたイベントなどで会った際には優しく声を掛けられたという。自身が2016年にポスティングシステムでドジャースへ移籍した際にも、衣笠氏が大リーグへの移籍を喜んでいたという話しを伝え聞くと「直接はお会いしていないけど、そういうふうに言ってくれてうれしい。ほんとにいつも穏やかで優しくて、すごくいい方だったので寂しい」と大先輩の早すぎる死に肩を落とした。

 広島でプレーしていた頃には、衣笠氏の現役時代の“逸話”も多く聞いた。「トレーナーの人だったり、OBの人から『あの人は絶対に休まない。どんなことがあっても絶対に試合に出る』って話しを聞いた。みんなが目標とするような選手だったし、人柄だったと思う」。“鉄人”を呼ばれる所以となった2215試合連続出場という偉業についても「なかなかもう出てこないと思う。今は分業制になったり、休みを取り入れる環境になっている。もしかしたら一生出てこない可能性もある。それくらい偉大な方だと思う」。故人の残した大記録に改めて敬意を表していた。(穐村 賢通信員)

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