ドジャース・前田 援護なく3勝目はお預け

スポーツ報知

 ドジャースの前田健太投手(30)が24日(日本時間25日)、本拠地でのマーリンズ戦に先発し、6回を投げて4安打1失点、7奪三振。今季初のクオリティースタート(先発で6回以上自責点3以下)を記録したが、打線の援護に恵まれず3勝目はお預けとなった。

 前田が前回登板の10奪三振に続く“奪三振ショー”を披露した。初回、先頭のディートリッチを空振り三振に仕留めると、4回まで毎回の7奪三振。そのすべてを空振りで奪うと「フォーシームの質が良くなったっていうのが一番。打者とどんどん勝負していけている証拠。ゲーム前のプラン通りに投げていくことができた」とうなずいた。

 1点リードの3回には2番リアルミュートに今季初被弾を許して同点とされたが、降板した6回までに許した失点はこの1点のみ。費やした球数もたったの82球と効率的な投球で、「球数的にすごい余裕があったし、全ての球種を使いながら打者を打ち取っていけた。こういう内容を今後も続けていきたい」。前回登板で106球を投げたことなどが考慮されての早期降板となったが、理想的な投球内容に前田も胸を張った。

 試合は終盤に救援陣が失点を重ねて敗れたが、ロバーツ監督は「ケンタは素晴らしい仕事をしてくれたし、チームに勝つチャンスを与えてくれた」。先発の役割を果たした右腕の好投をねぎらった。春季キャンプから意識してきたストライク先行の投球を実践して好調を維持する前田も「どんどん打者と勝負していくっていう自分のスタイルが今はできている。今日みたいに球数かからずに三振取れるのがいい」と満足げ。打席でも5回に今季初安打を放つなど、チームが敗戦した中でも収穫を感じた1日となった。(穐村 賢通信員)

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