イチロー、異例契約を結んだ後押しは「大好きなチームメイト」

スポーツ報知

 メジャー通算3089安打を放ったマリナーズのイチロー外野手(44)が3日(日本時間4日)、セーフコフィールドで緊急会見し、球団の特別アドバイザーに就任し、選手としては今季の残り試合に出場しないことについての思いを明かした。

 この契約を後押ししたものを聞かれたイチローは、「まず3月頭の時点でこのユニフォームを着られることは想像していませんでした。だから、マリナーズと契約してから今日まで毎日がボクにとってはギフトを贈られているようなもので、本当にハッピーでした。今日もそうです。とにかくハッピーで、毎日、家から球場までの道のり、帰り道、ユニフォームを着ていられる時間、毎日、かみしめていました。それが終わってしまうのかなぁということも考えました。これが大好きでない人達であったらこの決断はできなかったと思います。だから、後押しという意味ではチームメイトと言えるんじゃないですか」

 ファンへは「何か改めて決意表明するのは、おかしな感じだけど、ゲームに出られないので。来年の春に(体重が)240パウンド(約108キログラム)になっていたらもう終わりですよ。ただ、その可能性は低いと思うので、そうでなければ終わりでないと思います」と独特の表現で現役続行への意欲を明かした。

 試合に出られない寂しさを聞かれ「これからでしょうね。もちろん、あると思いますよ、選手である間。ボクの近くにいる人は、これが分かると思いますけど。ボクは野球の研究者でいたいっていうか。自分が今、44歳でアスリートとして、この先、どうなっていくのかを見てみたい。プレーしなかったとしても毎日、鍛錬を重ねることで、どうなれるのかを見てみたいという興味が大きい。それは変わらないと思うんです。それでチームと一緒に練習することもできるわけですから。仮にこれで終わりだったとしてもボク、それ続けると思うんですよね。だから、喪失感みたいなのは実はない」と話していた。

野球

×