投手・大谷を支える、常に最善を求める細部までのこだわり

スポーツ報知

◆マリナーズ2―8エンゼルス(6日・シアトル)

 【シアトル(米ワシントン州)=小谷真弥】エンゼルスの大谷翔平投手(23)が6日(日本時間7日)、イチロー御前試合で1か月ぶりの今季3勝目を挙げた。敵地のマリナーズ戦で12日ぶりに先発登板し、最速160キロの剛速球、スライダーを丁寧に集めて6回0/3で6安打2失点にまとめ、ア・リーグ西地区首位を堅守した。マ軍の会長付特別補佐に就任したイチロー外野手(44)はベンチ裏で視察。「対戦したい」と奮い立たせる登板となった。

 投手・大谷のパフォーマンスを支えているのは、細部にまでこだわる感覚だ。4月27日のヤンキース戦の走塁中に左足首を軽く捻挫。4日後の1日からのオリオールズ戦で打者として出場したが、患部にはテーピングをしていた。あくまで故障の悪化を防ぐための簡単な予防処置だが、1、4日のブルペン投球では「投げる感覚がブレるから」(ナギー投手コーチ)と、かたくなに拒んだという。

 この日の試合前ブルペンではセットポジションを作った状態で“数秒間停止”。慣れない敵地のマウンドの傾斜などを入念に確かめてから投球した。前回登板から中11日とはいえ、二刀流で投手業に割く時間は限られている。常に最善を求める準備が大谷にはある。

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