大谷、先制被弾でギア上げ4勝目「悪いなりにゲームを作っていけた」 

スポーツ報知

◆エンゼルス5―2レイズ(20日・アナハイム)

 メジャー移籍後最長の7回2/3、最多となる110球を投げたエンゼルスの大谷翔平投手(23)がマウンドを降りると、本拠地のファンはスタンディングオベーションでたたえた。6安打2失点で奪った三振は9つ。チームは5―2で勝ち、連敗を5で止めた。

 3回、先頭の新人フィールドに左中間スタンドへ運ばれ先制を許した。しかし、そこからギアを上げ、6回まで12者連続アウト。「スイッチが入った感じはないですけど、打たれた割には雰囲気は良かったですし、まだまだ勝てる雰囲気が残っていたので、そこで抑えられ続けて良かった」これまで最長だった7回を超え、メジャー初体験となった8回は、先頭のフィールドに二塁打を許し1失点。さらにウェンドルに中安打を浴びたところで、2番手・アンダーソンにマウンドを譲った。「調子は良くなかったですけど、その中で悪いなりにゲームを作っていけたのは良かったですし、結果的に8回ぐらいまで投げられたのも良かったと思います」

 7度の登板でチームは6勝1敗と好調だ。「結果的に勝てばOKかなと思ってますし、直接勝ちに結びつかなくても勝てるチャンスを作るのも仕事かなと思っている。そこはすごく大事かなと思っています」と大谷。この日も序盤は制球が定まらず、我慢の投球が続いたが「悪いなりにゲームを作っていけたのは良かった」。

 このまま中6日でローテーション通り回れば、次回は27日敵地ヤンキース戦で先発する見込み。ヤ軍の先発は田中将大が予想される。2人の投げ合いとなれば、日本球界時代の2013年9月6日以来。この時はシーズン24勝0敗1Sを記録した田中が、9回11奪三振2失点で勝ち投手に。大谷は5回2失点で負け投手となった。2度目の対決への意気込みを問われた大谷は「その前に打席があるので。1日1日、先を見ずにやっていければなと思います」とサラリ。レイズとの4連戦では、打者として7打数2安打、6号ソロも放った。ベーブ・ルース以来となる「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」に、二刀流は一歩一歩近づいている。

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