大谷翔平、球宴での二刀流の可能性を探る 投手はファン投票の対象外

スポーツ報知
米オールスター戦に選出された日本人投手

 米オールスター戦のファン投票は4月末か5月初旬にスタートするのが習わし(昨季は5月1日開始)。今年は始まらないな、という思いを持っていた。エンゼルス・大谷翔平投手(23)のノミネートをどうするか、関係者が熟慮していたためではないかと私は思っている。それだけ彼の存在が、今季のメジャー全体の人気を左右しているのだろう。

 過去、メジャーで誰もやっていない球宴での二刀流はあるか? 日本では5度のうち4度がファン投票選出。プロ入り1年目、2013年の第1戦に5回から登板し1イニング無失点。その後左翼に就き、2打席に立った。昨年には、選出されながらも負傷で出場できないケースは、違うポジションでの出場が義務づけられた、いわゆる“大谷ルール”まで明文化された。

 しかし、メジャーでは投手はファン投票の対象外で、選手間投票と機構の推薦になる。DHで選ばれた場合、投手での選出は薄いだろう。選手間投票でも、規定投球回に達していない現状では上位に入るとは思えない。打者として前夜祭の本塁打競争の出場も有力視されているし、1イニングだけなら大谷より球速で上回る投手はチャプマン(ヤンキース)やヒックス(カージナルス)らがいるだけに、球宴での二刀流はないと見る。(蛭間 豊章)

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