前田、111球の快投無失点で4勝目!

スポーツ報知

 ドジャースの前田健太投手(30)が23日(日本時間24日)、本拠のロッキーズ戦に先発し、6回2/3を2安打12三振4四球の無失点で4勝目(3敗)を挙げた。

 今季最多の12三振を奪う快投。7回2死から四球を与えて交代を告げられた背番号18には地元ファンのスタンディングオベーションが注がれた。「すごくうれしかったし、選手として幸せな瞬間」。2戦連続の無失点投球で4勝目を手にした前田は、穏やかな笑みで振り返った。

 この日最大のピンチは切れ味鋭い変化球で切り抜けた。6回1死から四球と安打で一、三塁とすると、打席に迎えたのは3年連続35本塁打、130打点以上を記録している3番アレナド。「三振しかないと思って勝負にいった」。3球スライダーを続けて空振り三振を奪取すると、続くパーラもチェンジアップを振らせて3球三振。マウンド上で雄たけびを上げた前田は、小躍りでベンチへと引き上げた。

 100球が近づいた7回もストーリー、デスモンドから3球三振を奪い、6回から4者連続3球三振の”離れ業”。次打者アイアネタも2球で追い込み3球三振を狙ったが、結局四球を与えると「欲を出したんでダメになったんだと思う。あそこは投げ切りたかった。今日の反省点」と苦笑いを浮かべた。

 8回無失点と好投した前回のマーリンズ戦から、ゆったりとしたフォームへと微調整。これが奏功し、この日も自己最多にあと1に迫る12三振を奪い「いい感覚で投げられているし、積極的に勝負しているのが良い結果につながっている」。規定投球回もクリアし、奪三振率は11.72でリーグ4位にランクされた。

 エース左腕カーショーなどの先発陣が故障離脱する中で見せた快投。90球に満たない球数で降板させられることが多かった右腕も「球数を多く投げさせてもらえたっていうのは、(首脳陣の)信頼が上がってきたのかなと思う」。メジャー移籍後最多となる111球の快投に胸を張った。

   (穐村 賢)

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