ダイヤモンドバックス・平野、救援登板でポージー斬りも「投球内容自体は全然良くない」

スポーツ報知

◆ジャイアンツ2―3ジャイアンツ(AT&Tパーク)

 ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手(34)が5日(日本時間6日)、敵地でのジャイアンツ戦で1点リードの7回2死一塁から救援登板。

 連続四球を与えて2死満塁とピンチを広げたが、メジャーを代表する強打の捕手ポージーを中飛に打ち取り無失点で切り抜けた。これで連続無失点は13試合に伸び防御率は1・80。リーグ5位のホールド数は11個目となった。

 珍しく制球を乱した平野が連続四球で2死満塁というピンチを招く。ここで打席に迎えたのは5度の球宴出場を誇るポージー。この日最大の盛り上がりとなった敵地にも、34歳のベテランは「開き直ったらダメ。しっかり勝負しよう」と冷静さを失うことなく好打者と対峙(たいじ)した。

 ここでも2ボールとカウントを悪くしたが「2ボールになったので絶対に振ってくるだろうなと思った」。打者心理を冷静に読み切ると、3球目の93マイル(約150キロ)の直球を外角低めへと制球。力ない中飛に打ち取って敵地のファンに大きなため息をつかせると、普段は感情を表に出さない右腕もガッツポーズをつくり「勝ったまま後ろ(の救援)に回せたので良かった」と頬をほころばせた。

 ベンチで戦況を見守ったロブロ監督も「厳しい場面で相手の一番いい打者を迎えたが、なんとか切り抜けてくれた。明日以降にもつながる勝利だ」。ピンチでも動じることなく無失点で切り抜けたベテランの投球に信頼を深めた様子だった。

 平野自身は「投球内容自体は全然良くない」と納得することはないが、これで連続無失点試合は13に伸びた。5月5日のアストロズ戦以降、丸1か月無失点という驚異の安定感だが「それは特に意識していない。今日は(チームが)勝てたので良かった」。チームが西地区首位を走っているだけに、自らの結果に一喜一憂することなく、チームの勝利だけを目指してまい進する姿勢に変わりはない。(穐村 賢通信員)

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