史上初のメジャー両リーグMVP&初の黒人監督、フランク・ロビンソン氏死去 83歳

スポーツ報知

 米大リーグで史上初めて両リーグでMVPに輝き、初の黒人監督にもなったフランク・ロビンソン氏が7日(日本時間8日)、米カリフォルニア州の自宅で,」長い療養の末に死去した。83歳だった。

 レッズで1956年にデビューし新人王に輝くと、61年にリーグ優勝に導きナ・リーグMVPを受賞。ア・リーグのオリオールズに移籍した66年は打率3割1分6厘、49本塁打、122打点で三冠王に輝き、今度はチームを初の世界一に導いて史上初の両リーグでMVPとなった。75年にインディアンスで選手兼任として黒人初の監督に就任、オリオールズを指揮した89年にリーグ最優秀監督に選ばれた。1976年に現役を引退するまで2808試合に出場し打率2割9分4厘、歴代10位の586本塁打、1812打点、204盗塁、オールスター選出12回。資格1年目の1982年に野球殿堂入りしている。また、レギュラーシーズン、オールスター戦、ワールドシリーズすべてでMVPに輝いている。監督としても計4チーム(エクスポズとナショナルズは一緒として)で計16シーズン采配を振るった。

 その後はメジャー機構の一員として働いていた。

 日本にも馴染みが深く1971年にオリオールズの一員として猛打を発揮。中でも1968年春季キャンプでロビンソン氏を三振に仕留めた堀内恒夫さんとの対決は、同年の日米野球で大きな話題を呼んだ。

 通算755本塁打して同時期にブレーブスの主砲として一緒に戦ったハンク・アーロン氏は「最高の友人だった。彼と知り合えたことはうれしかった。野球界は大切な人を亡くした」とツイッターで語った。

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