【ヤクルト】バーネットがポスティングで再びメジャーへ!譲渡金を球団に恩返し

2015年11月2日5時0分  スポーツ報知

 ヤクルトが、今季最多セーブ(41セーブ)のタイトルを獲得したトニー・バーネット投手(31)の米大リーグ挑戦を受け入れ、ポスティングシステム(入札制度)の手続きをとる準備を進めていることが1日、分かった。メジャー球団から日本にやってきた選手が、同制度を利用して大リーグに戻ることになれば史上初めてのケースとなる。

 バーネットは、150キロ超の直球を武器に、12年以来2度目のセーブ王を取り、14年ぶりリーグ優勝に貢献した。だが今季で契約が切れることに加え、9日で32歳になることから、最後のチャンスとしてメジャー挑戦を視野に入れていた。シーズン中には複数の米球団が視察していた。メジャーか残留かで揺れていた。

 球団はバーネットを手放すつもりはないが、バーネットの気持ちも考慮。残留を前提に交渉を進める中で、両者がある答えに達した。それが「入札制度の利用」だった。ヤクルトが2000万ドル(約24億円)を上限に譲渡金を設定。その額に応じる意思のある全てのメジャー球団が当該選手と交渉できる。交渉がまとまれば、獲得した球団からヤクルトに譲渡金が入る。

 バーネットは契約満了を待てばフリーエージェント(FA)となって移籍が可能だが、入札制度で移籍すれば6年間過ごした球団への“感謝”を譲渡金という形で渡せることになる。球団幹部は「ヤクルトに少しでも貢献したいという思いかな。タダで出て行かれるよりありがたい話」と話した。

 過去に外国人選手が同制度を利用した例は、広島のアルハンドロ・ケサダ外野手などがあるが、ケサダは広島在籍前はドミニカ共和国のカープ・アカデミーにいた。今回のように同制度を使って「メジャー球団→日本球団→メジャー球団」と移籍すれば、初めてのケースとなる。

 球団にとってもメリットがある。入札球団がなかったり、交渉が決裂したりしても、ヤクルトはバーネットと改めて残留交渉が可能。流出となれば戦力的には痛いが、入札金を元手に一度は諦めた元阪神・藤川球児投手(35)の獲得へ再挑戦することができる。さらにFA行使を考慮している畠山和洋内野手(33)の年俸上乗せもできる。今回の制度利用がどう決着するのか、注目される。

 ◆トニー・バーネット(Tony Barnette)1983年11月9日、米アラスカ州アンカレジ生まれ。31歳。アリゾナ州立大から、06年のドラフト10巡目でDバックスに入団。メジャー昇格を果たせず、10年にヤクルトに入団。当初は先発だったが、12年に最多セーブ(33セーブ)を獲得してからは主に守護神として活躍している。188センチ、86キロ。右投右打。年俸1億8600万円。

 ◆ポスティングシステム FA(フリーエージェント)ではない選手がメジャー移籍を希望した場合、所属球団が行使できる。所属球団は当該選手の譲渡金を上限2000万ドル(約24億円)で設定。応札する全てのMLB球団が30日間の交渉期間中に選手と交渉できる。契約が合意した場合のみ、移籍先のMLB球団から所属球団に譲渡金が支払われる。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
プロ野球 日本ハムオリックスソフトバンクロッテ西武楽天ヤクルトDeNA中日広島阪神巨人
今日のスポーツ報知(東京版)