【広島】黒田にイチローからねぎらいのメール「お疲れさん。応援しておく」

2016年10月20日6時0分  スポーツ報知
  • キャッチボールで汗を流す黒田

 広島・黒田博樹投手(41)が19日、電撃引退発表から一夜明け、米大リーグ・マーリンズのイチロー外野手(42)からねぎらいのメールをもらったことを明かした。12~14年にヤンキースでともにプレーしたレジェンドの「応援しておく」という励ましを胸に、日本一奪取で有終の美を飾る。また、日本ハムは、守護神のクリス・マーティン投手(30)が痛めていた左足首の状態が思わしくなく、米国へ帰国したと発表。宮西、バースなど日替わり魔神でしのぐことになりそうだ。

 すべてが吹っ切れたような明るい表情だった。黒田は練習後、ロッカールーム前で待ち受ける報道陣に自ら口を開いた。「昨日(会見を)せんかったっけ。何、今日は?」と笑み。ただ、話題がイチローに及ぶと、真剣な目で前日(18日)のやり取りを明かした。

 「イチローさんにはきのう、発表する前に一応、メールはしました。『お疲れさん』というのと『ピッチングを見るのは多くて1回か2回か。応援しておく』と」。画面の文字を見つめた際には自然と胸が熱くなった。

 黒田は、イチローと12年途中から14年シーズンまで一緒にピンストライプを身にまとった。12年のポストシーズンはリーグ優勝決定シリーズで敗れたものの、黒田がエース格を務めイチローは打線の軸を担った。「あれだけの人と同じユニホームを着てやらせてもらえた。『まだできるだろう?』と言われそうで怖かったんですけど、ホッとしています」とレジェンドへの心からの敬意と感謝を示した。

 イチローだけでなく、ヤンキースで同僚だった田中、昨季まで広島でプレーしたドジャース・前田らからもメールが続々と届いた。「気持ち的にはまだ登板が残っている。なかなかそういう心境にならないというか、自分から連絡できないという部分はある」と複雑な心境も明かしたものの、周囲の支えが力の源になっていることは間違いない。

 この日は有力視される日本シリーズ第3戦(札幌D)での先発に備え、キャッチボールやランニングで汗を流した。広島復帰後は常に現役引退を意識しながら戦ってきた。いつ体が壊れるか、リスクと隣り合わせで投げてきたが、リミッターを外す時が来た。「当然、あと5試合も6試合も投げないといけないわけではない。先は見えていますし、目いっぱいいくだけ。ゴールが見えたというのは、気持ちの部分で集中できる」。決死の覚悟で男気伝説を締めくくる。(表 洋介)

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