【野球記者が見た2016】阪神、糸井の活躍のカギは今成の1軍定着

2016年12月2日12時0分  スポーツ報知
  • 200万円ダウンの年俸3800万円で契約更改した今成

 超変革をスローガンに掲げた金本政権1年目。高山、北條ら多くの若手選手が1軍を経験した。その波に押し出される形となったのは中堅勢だった。なかでも投手以外の全ポジションを守れるユーティリティープレーヤーの今成には悔しい一年となった。

 82試合出場に終わり、打率2割2分7厘、0本塁打、5打点。27安打は2012年に阪神に移籍後、ワーストだった。来季、巻き返しを誓う29歳は、プレー以外にも大きな仕事が加わる。糸井がオリックスから阪神にFA移籍。自主トレを共にするなど日本ハム時代からの“相棒”のサポート役を期待されているのだ。

 日本ハム時代から2人を知るオリックス・福良監督も「ナリ(今成)がいないと(糸井)嘉男はダメだろう。さみしがり屋だし。嘉男が活躍するかはナリがずっと1軍に帯同できるかじゃないかな」と分析する。今成は2軍にいても愚痴ひとつこぼさず、「1軍の雰囲気はどうですか」とチームを第一に考えている男。兄貴分の手助けも全力で行うはずだが、そのためにはまずは本人が1軍に生き残ることが必要だ。

 4月17日・中日戦(ナゴヤD)では3年ぶりに捕手で出場するなど、今季は三塁、一塁、二塁、左翼と5ポジションを兼務。「武器にもなるし弱点にもなる」と自己分析するように、器用貧乏にならないことも大切。「嘉男さんが困った時は力になります。でも、まずは自分のことで精いっぱいです。打撃でしっかり結果を残したい」と、打力という最大の武器を磨いてアピールするつもりだ。

 走攻守そろった糸井だが、実力を発揮できるかどうかはメンタル次第とみている。オリックス時代の15年には人生初、憧れだったキャプテンに任命され「チームを引っ張っていく」と、意気込んでいたが、空回りして7年連続の打率3割を逃す(2割6分2厘)など成績は振るわなかった。熱狂的な虎ファン、連日詰めかける報道陣―。これまで味わったことのない異常な空気の中で普段通りのプレーができるかどうか。

 2年目の金本阪神が躍進するには、糸井の活躍は必要不可欠。2005年以来となるリーグ制覇のカギを握っているのは、今成なのかもしれない。(阪神担当・橋本 健吾)

 今成亮太内野手から見た橋本記者

 野球経験のある記者なので選手の気持ちを分かっている人だなと思いますね。結果が出たときは気持ちよく話せるのは当たり前ですが、自分がミスをした試合でも、嫌みなくうまく話を聞き出しますね。でも、僕の第一印象はチャラい人がいる!ですから。仕事とプライベートの切り替えの早さは阪神の記者のなかで一番じゃないですか?(笑い)。この1年でそういった部分が確認できたのは収穫でした。やっぱり、僕の目は確かでした。今のままを突き通してくださいね!

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