【WBC】侍ジャパン、米の弱点見つけた!走力戦でメジャー軍団かき回す

2017年3月21日5時0分  スポーツ報知
  • 5回無死一塁、鈴木が二盗を決める(カメラ・堺 恒志)

 ◆WBC強化試合 ドジャース3x―2日本(19日、アリゾナ州グレンデール)

 侍ジャパンは“走合力”で米国代表を打ち倒す。WBC日本代表が19日(日本時間20日)、米大リーグ・ドジャースと強化試合(アリゾナ州グレンデール)を行った。試合は2―3で逆転サヨナラ負けしたが、6回無死二塁から代走の平田が三盗を決めて一時は勝ち越しにつなげるなど、2得点はいずれも盗塁を絡めたもの。試合後は21日(同22日)の準決勝(ドジャー・スタジアム)へ向け、ロサンゼルスへ移動。相手の隙を突く小久保野球で、メジャー軍団をかき回す。

 初球だった。完全にモーションを盗んでいた。二塁から積極スタートを切ったのは、同点の6回無死二塁。二塁打で出た筒香の代走・平田だった。「ノーサインで走りました。前の回から(投球の)間合いを見ていたので。2イニング目は初球から行けると思っていました」。その直後に中田の中前安打で生還。これが、米国に勝つための小久保野球の神髄だ。

 中日の主軸を任される男でも、代走から初球で走る。小久保監督は「(平田には)代走で行くのは告げていた。クイックが遅いというのをベンチで見て計ってたんでしょうね。ああいう意識の高さは、ベンチとしても助かる」と目を細めた。5回無死では、四球を選んだ先頭の鈴木が二盗に成功。暴投で三塁に進むと、無死一、三塁から炭谷の二ゴロの間にホームイン。ド軍から奪った2点は、足を絡めて生まれた。

 米国バッテリーに、付け入る隙はある。準決勝でもスタメン濃厚なメジャー屈指の捕手・ポージー(ジャイアンツ)は、2次Rのプエルトリコ戦で5盗塁を許して敗戦した。先発は昨季16勝右腕・ロアーク(ナショナルズ)が決定的だが、昨季は23度盗塁を企画され、16回の成功を許した。急造コンビだけに、足攻のチャンスは十分あるだろう。

 日本は1次R開幕のキューバ戦で中田が5回1死一塁から果敢に二盗を決め、そこから一挙5点のビッグイニングを呼んだ。6試合で10本塁打と打線は強力ではあるが、屋外のドジャー・スタジアムではアーチは計算できない。逆にここまで10盗塁の足を使った得点は、日本の定石になる。

 好調の坂本を大会前の強化試合以来の3番に戻し、6番には青木を据える新打線をテストした。その一方で、35度を超えるアリゾナの2連戦となったことで、選手を休ませる対策も行った。「とにかく、どうにかして休まそうと思って。やはり疲労が怖い。(ベンチで)見てるだけでもこれだけ暑いので」。先発マスクの炭谷を7回から一塁守備に回して中田を退け、体調不良の内川にも配慮。炭谷は7回はキャッチャーミットで守った。

 この日、試合を行った球場「キャメルバック・ランチ」は、ドジャー・スタジアムと同じ設計だという。マウンドの形状、球場の形、雰囲気を、最後の予行演習で確認した。あとは勝負をつけるだけ。試合後は空路、決戦の舞台・ロスへ入った。「完全アウェーのUSAコールの中で試合ができるのを、逆に幸せに感じてやりたい」。小久保野球は全ての準備が整った。(広瀬 雄一郎)

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