【西武】雄星、先頭打者以外ノーヒッターの4年ぶり完封勝利

2017年4月22日6時0分  スポーツ報知
  • ビクトリーロードでファンにサインボールを渡す菊池(カメラ・池内 雅彦)

 ◆西武9―0日本ハム(21日・メットライフドーム)

 西武・菊池が4年ぶりの完封勝利で今季2勝目を挙げた。初回先頭打者の1安打だけに抑え、12三振を奪う144球の熱投だった。打線は秋山が初回先頭で今季1号を放つと、6回にも2号ソロを放って援護した。対する日本ハムは6連敗で早くも借金10となった。

 最後の力を振り絞り、ギアをトップに入れた。菊池の球威は落ちるどころか増していった。9回に投げた直球8球中、6球が150キロ超え。1死から近藤を152キロの外角直球で見逃し三振。続くレアードは中飛に打ち取り、マウンド上で高々と両腕を突き上げた。

 9回を1安打12奪三振の完封勝利。6回終了時に土肥投手コーチに「(9回まで)行けます!」と伝え144球を投げきった。「めっちゃ気持ちいい。どんな形でも白星をつかもうと思って投げた」。完封は13年6月12日の中日戦(西武プリ)以来約4年ぶりで、1安打完封もそのとき以来の自身2度目。初回先頭に安打を許しただけの1安打完封は、98年に横浜(現DeNA)の川村丈夫が記録して以来。“ほぼノーヒッター”だった。

 秘策があった。最速154キロの直球で押す一方で、キャンプでも封印していたチェンジアップを解禁。「昨日(20日)朝起きてひらめいた。銀仁朗さんには今日『投げます』と」。今季から本格導入したフォークに比べ、打者のタイミングを外す効果が高いと判断。チェンジアップで奪った空振り三振は4回のレアードの1つだけだったが、150キロ超の直球との組み合わせが打者を惑わせた。

 名実ともにエースとなり、自らの役割を見つめ直した。今季から岸が楽天へ移籍。「いままでは岸さんが日本ハム、ソフトバンクというところを担ってきた。その役割を自分が全うできるようにしたい。そこを倒せないと上の順位は狙えない」。今季挙げた2勝はともに昨年日本一の日本ハムだ。

 背負うものも増えた。昨年6月にフリーキャスターの深津瑠美さん(30)と結婚。その愛妻が今年3月に所属事務所を退社して菊池を支えることを発表した。「今までよりも野球に集中できる環境になった。結果で恩返しできるようにしたい」。スタンドの愛妻の前で有言実行した。

 辻監督は「ナイスピッチング」と手放しでたたえた。それでも左腕は「もっと完投、完封を増やしていかないと」。大きな期待も望むところ―。その横顔に、エースの自覚が映し出された。(小島 和之)

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