一塁は世界の王ではなく、お祭り男の清原で決まり…ヒルマニアが選ぶオールスターの中のオールスターチーム(打者編)

2017年7月16日9時0分  スポーツ報知
  • 90年の球宴第2戦、中日・与田から平和台で場外アーチを放った清原

 「ヒルマニア」は、スポーツ報知でメジャーリーグを担当し続けて39年の蛭間豊章記者が、マニアックなネタをお送りします。

 過去のオールスターからベストナインを選出するヒルマニアの後編。打者はポジション別に人選してみた。《10回選出か30試合か75打席》という基準をクリアしたのは、投手に比べると多く、42人いた。

 【捕手】21回出場の野村克也(南海―西武)と17回の古田敦也(ヤクルト)の争い。92年第2戦のサイクル安打を含め2度のMVPに輝き通算打率も3割3分3厘を残した古田も素晴らしいが、2割8分7厘ながら安打(48)二塁打(15)の記録を持ち3度MVP受賞の野村を選びたい。また、マスクをかぶった場面で、王貞治(巨人)を30打席連続ノーヒットに抑えたリードも球宴史に残る野村のすごさだった。

 【一塁】その王は最多試合出場(58)、2位の本塁打(13)打点(31)だったが打率が2割1分3厘。ここは本塁打は同数ながら打率3割6分5厘、トップの34打点を挙げた清原和博(西武―巨人―オリックス)を選ぶ。MVP7度(2位は3度)は群を抜く。個人的にはMVPになれなかったものの平和台球場の中堅場外にたたき出した90年第2戦のアーチが忘れられない。

 【二塁】このポジションは人を欠いて、選出したのは落合博満(ロッテ―中日―巨人―日本ハム)。39試合中二塁を守ったのは9試合ながら、トータルで打率3割6分5厘、11本塁打、27打点。両リーグでMVP、3球団で本塁打はともに初めてだった。80年代後半から両リーグの4番として球宴を盛り上げた清原と、打数―安打はまったく同数(126―46)。清原が場外を含む2発たたいた90年第2戦では負けじと2本打ってみせた。

 【三塁】1試合3発にサヨナラ本塁打など計8本の掛布雅之(阪神)も捨てがたいが、ここは3割1分6厘(掛布は2割9分4厘)、7本塁打、21打点をマークした長嶋茂雄(巨人)か。MVPも掛布の3度に対し長嶋は一度も取っていないものの、優秀選手賞2度、敢闘賞4度、打撃賞7度にファインプレー賞も3度受賞。そして、通算盗塁8は福本(17)、柴田(10)に次ぐ歴代3位。走攻守に沸かせたミスタープロ野球だった。

 【遊撃】デビューから14年連続出場の石毛宏典(西武)は3割3厘、4本塁打、12打点と活躍。84年と87年はともに2試合連続アーチを放ち、その試合はパ・リーグがすべて勝利した。97年第1戦で球宴記録の1試合4盗塁に成功した松井稼頭央(西武―楽天)だったが、通算打率2割3分5厘では、先輩に軍配を上げざるを得ない。

 【外野&DH】75打席以上で最高打率3割9分4厘のイチロー(オリックス)、最多の17盗塁&26得点に打率も3割2厘の福本豊(阪急)、最多本塁打14で打率も3割1分6厘の山本浩二(広島)で決まり。イチローはわずか7年間も17試合すべてにフル出場、11試合連続安打継続中で全パが8連敗中に米国に飛び立った。その点、福本は全パが強かった時代の斬り込み隊長。打撃、走塁だけでなく74年第2戦で見せた田淵幸一(阪神)の左中間大飛球をフェンスを駆け上がってつかんだプレーはすごかった。球宴初アーチが28歳と遅咲きだった山本だが、投手編で選出した山田、江夏に、鈴木啓示(近鉄)、村田兆治(ロッテ)、山口高志(阪急)などパを代表する投手から放って中身も濃い。もう一人、打率3割1分4厘、8本塁打、24打点を残した元祖オールスター男・山内一弘(毎日―阪神―広島)も落とせないが、前記3人が守備の名手でもあり、DHに回ってもらう。

 打順は

 1(中)福本、2(右)イチロー、3(左)山本、4(三)長嶋、5(二)落合、6(一)清原、7(指)山内、8(捕)野村、9(遊)石毛 

 投手=金田、江夏、山田、江川、堀内

 こんなメンバーなら連戦連勝間違いなしだろう。(スポーツ報知ベースボールアナリスト)

  • 楽天SocialNewsに投稿!
プロ野球
今日のスポーツ報知(東京版)