【日本ハム】大谷、163キロ&6回途中1安打無失点!349日ぶり白星にも厳しい自己採点

2017年9月13日5時10分  スポーツ報知
  • 4回2死、ウィーラーを遊ゴロに打ち取って両手を上げる大谷(カメラ・池内 雅彦)

 ◆日本ハム7―0楽天(12日・札幌ドーム)

 日本ハムの大谷が今季初勝利を挙げた。2回に、この日最速の163キロを記録するなど、抜群の球威で6回途中1安打無失点。5年連続で本塁打と勝ち星を記録するのは、1985年に6年連続で記録した巨人・江川卓以来だ。多くのメジャースカウトが熱視線を送る中、結果次第ではチームのCS進出が完全消滅する危機で、意地を見せた。

 偽らざる本音だった。今季123試合目で初のお立ち台に上った大谷の一言目はファンへの“ざんげ”から始まった。「本当にうれしいし、こんなに遅れてしまって申し訳なかった。早くいい投球をしたいなという思いでマウンドに立ちました」。

 今季1勝目は、昨年9月28日以来349日ぶりのレギュラーシーズンでの白星。満開にはならない笑みをつくりながら、頭の中では右足首痛、左太もも裏肉離れで長く戦列を離れたことが駆けめぐった。

 中11日で上がった今季3試合目のマウンド。過去2戦2敗で、結果に飢えていた。2回1死一、二塁。ギアをトップに入れた。茂木への3球目で今季最速163キロをたたき出し、自己最速にあと2キロと迫るなど、160キロ以上を6度計測。内角をえぐったスライダーも空振りした島内がよけながら転ぶほどキレた。6回に2死を奪ったところで球数は78球。メドとした80球に近づいたため降板。5回2/3を1安打無失点。江川(巨人)以来となる5年連続白星&本塁打をマークしたが「自分の中ではそこまで高いレベルでのパフォーマンスが出せたとは思ってない」と厳しく自己採点した。

 “足かせ”をさらなる向上につなげた。故障からの復調途上でもあり、今季3試合の投球は全て球数制限が設けられている。「球数制限を考えて長い回を投げにいかなければいけない。制球もかなりアバウトに投げますし、その分難しくなることもたくさんある」。角を狙い過ぎたり、打者へ伏線を張って駆け引きで抑える投球には球数を要するため、ストライクゾーンで勝負し続けた。「一個一個のボール(の力)で抑えただけ。ピッチングと言うにはほど遠い内容でした」と厳しいが、裏を返せば球種ごとの精度は増している証しだ。

 栗山監督は「前進している。勝ったことよりゼロに抑えたことが良かった」と今季初の無失点投球を褒めた。「前回より投げ心地は良かったですし、結果的に抑えられたことに関して言えば、それなりの要因があるはず」と大谷も順調に段階を踏んでいることに手応えを明かす。もがきながらつかんだ白星は、必ず今後への糧にする。(西村 茂展)

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