【西武】源田、56年ぶり新人フルイニング出場“新人王当確”遊撃では初快挙

2017年10月6日6時0分  スポーツ報知
  • 1回無死二塁、源田が右越え適時三塁打を放ち三塁へ向かって疾走する(カメラ・川口 浩)

 ◆西武6―8日本ハム(5日・メットライフドーム)

 西武のドラフト3位ルーキー・源田が今季最終戦の日本ハム戦(メットライフ)にフル出場し、新人で開幕から全試合フルイニング出場を達成した。

 1950年の2リーグ分立後、61年の徳武定之(国鉄)以来、56年ぶり4人目。遊撃手では史上初の快挙だ。初回にはいきなり適時三塁打とこの日も活躍。辻西武の変革の象徴として、レオ軍団を2位に引き上げた24歳が、パ・リーグ新人王に当確ランプをともした。

 全身を達成感が包んだ。最終戦は敗れたが、源田が成し遂げた快挙のすごさは少しもかすまなかった。球団の遊撃手で、36年ぶりの開幕スタメンに名を連ねてから189日。堅実を地でいくような男が、新人でのフルイニング出場を達成した。56年の佐々木信也(高橋)、58年の長嶋茂雄(巨人)、61年の徳武定之(国鉄)以来、56年ぶり史上4人目、遊撃手では史上初。「終わったばかりで実感はないけど、達成感はあります」と心境を明かした。

 記録がかかった一戦でも、これまで通りのプレーを貫いた。3点を追う初回無死二塁では、吉田の内角直球を捉えて、リーグトップの10本目となる右越え適時三塁打。リーグトップの日本ハム・西川の39盗塁に2つに迫っていたが、「(二塁で止まるつもりは)全然なかった」。タイトルにはこだわらず、全力を尽くした。

 道具への強いこだわりが記録を下支えした。バットはキャンプ中に10グラム軽い880グラムにして以降、同じ重さ、形状を使用。メーカー担当者は「新人で道具を変えない選手は珍しい」と証言するが、源田はその理由を「道具を変えると、そのせいにしているみたいで嫌なんです」と明かす。信じ抜いた“相棒”で、今季は新人のシーズン安打記録歴代3位の155安打。一途な姿を、野球の神様は見ていたのかもしれない。

 打率2割7分、3本塁打、56打点、リーグ2位の37盗塁。辻野球の申し子として欠かせない存在に成長したが「全部の数字ができすぎというくらい。ビックリです」。新人王の最有力候補に挙がるルーキーを辻監督は「彼にとっても大きな財産。大変なショートで、フルイニング乗りきったのは素晴らしい」とたたえた。

 14日からは本拠地で楽天とのCS第1ステージを迎える。「シーズンでやってきたことと変わらずに、チームのためになる仕事をできれば」と背番号6。強烈な輝きを放った源田のプロ1年目には、まだ続きがある。(小島 和之)

 ◆源田 壮亮(げんだ・そうすけ)1993年2月16日、大分県生まれ。24歳。大分商、愛知学院大を経てトヨタ自動車に入社。昨年は都市対抗野球初優勝に貢献し、16年度の社会人ベストナインに選出。16年ドラフト3位で西武入団。179センチ、73キロ。右投左打。年俸1200万円。

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