【広島】ドラ1中村奨、パワースポット「登り鯉」に活躍祈願

スポーツ報知
鯉の彫り物(矢印)の前でガッツポーズする中村奨(左はケムナ、右は山口)

 広島の新人9選手が8日、広島市内にある国の重要有形民俗文化財「湯ノ山明神旧湯治場」で活躍の祈願を行った。神社本殿の一部に滝を登る鯉(こい)が彫られているなどチームと縁のあるパワースポット。ドラフト1位・中村奨成捕手(18)=広陵高=らは「登り鯉」に負けじと飛躍を誓った。

 県の史跡最古の湯治場である同所は、江戸時代の1750年に広島藩の事業として建造。昨年9月に神社の修理が行われた際、鯉が彫られていることに関係者が気付いたことがきっかけとなり、今回初めて球団行事が行われた。中村奨は「身が引き締まりました。(鯉のように)自分も上がるために頑張りたい」。同3位のケムナ・ブラッド・誠投手(22)=日本文理大=も「登り鯉のように勢いに乗れれば」と声を弾ませた。

 同神社は厄除け、病気平癒で知られる。球団にちなんだパワースポットといえば、毎年必勝祈願を行う護国神社があるが、若鯉たちの活躍次第では、カープファンの間で新たな“聖地”として注目を浴びる可能性もある。宮司の川口亮二さん(82)は「皆さんに活躍してもらって、またご報告に来てもらえればと思います」とエールを送った。(種村 亮)

 ◆湯ノ山明神旧湯治場(広島市佐伯区湯来町) 湯ノ山には古くから鉱泉の湧出があったといい、1750年(寛延3年)に広島藩が本殿、拝殿、遊屋を建造。1974年に国の重要有形民俗文化財に指定された。広島市の北西に位置し、市内の中心部からは車で約50分。

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