【楽天】最年少ドラ6西巻、持久力1位 恒例のシャトルラン121本「何事も負けない」

スポーツ報知
シャトルランで新人トップの121本をマークした西巻

 楽天の西巻賢二内野手(18)=仙台育英高=は10日、新人合同自主トレ恒例のシャトルランで、新人トップの121本をマークした。2013年に森雄大投手(23)が記録した新人記録の137本には及ばなかったが、ライバル不在の難しい状況の中で最後まで走りきり、潜在能力の高さを改めて証明した。

 次々と脱落していく同期の姿を視界の端でとらえながら、西巻は必死に足を前へと動かし続けた。「100を超えてからは気持ちで走りました。最年少なんで、力を全て出しきって、1位になりたいなという思いでした」。120を超えたところでテンポアップについていけなくなったが、ドラフト6位ルーキーは121本と、新人10選手の中で最後まで走りきった。

 自信はなかった。「(シャトルランのような走りは)小学生のころに体力テストでやって以来。(自信は)ないですね」と苦笑した。年末に帰省した福島・会津若松では、積雪と凍結のため、思うように走り込むことができなかった。それでも「全てにおいて、1位を目指してやっている。何事も負けないようにやっていきたい」と気持ちで、今年トップの数字を残した。

 十分な数字にも満足はしていない。昨年のトップは田中和基外野手(23)の128だが、歴代トップを126と誤って伝えられていたため、余裕を残して終えたものだった。西巻は「もっといけるかなと思っていたけど、やってみると足がついていかなかった。田中選手は140回いけていたと聞いた。すごいなと改めて感じます。必死でしたね」。立ち止まることなく、さらなる成長を自らに求めていく。

 各チームで自主トレに取り組む同期の姿も、刺激になっている。「広島にいった中村奨成(広陵)からは、昨日(9日)電話がありました。(11日の新人)研修で会えるので、今、どういう気持ちなのか知りたいですね」。日本ハム・清宮幸太郎(早実)、ロッテ・安田尚憲(履正社)ら話題のルーキーがひしめく中で、アピールを続け、存在感を示していく。(山口 泰史)

 ◆楽天のシャトルラン 20メートル間を往復し、片道を1本として計測する。徐々にテンポが速くなる「ドレミファソラシド、ドシラソファミレド」という電子音に合わせて行うため、走るペースも上がっていく。音が鳴り終わるまでに到達できなかった時点で失格となる。新人合同自主トレの恒例メニュー。

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