【DeNA】今永、初開幕へ武器上積み「15勝したい」

スポーツ報知
雪の積もった北九州市内のグラウンドで自主トレを公開した今永(カメラ・岸 慎也)

 DeNA・今永昇太投手(24)が12日、福岡・北九州市内のグラウンドで自主トレを公開。巨人・菅野級の直球とソフトバンク・武田級のカーブを身につけ、3年目で自身初の開幕投手を勝ち取り15勝を目指すことを宣言した。

 気温1度。同市出身の今永は、地元では珍しく積もった雪を踏みしめ、熱く語り始めた。昨季チーム最多の11勝を挙げ、日本シリーズや国際大会で奪三振ショーを演じたが、満足はない。開幕候補の一人としてラミレス監督が名前を挙げる左腕は「もちろんやってみたい。143分の1ではない特別な試合。キャンプ、オープン戦で信頼を得たい。つかみにいかないといけない」と3月30日の横浜でのヤクルト戦を見据えた。

 だからこそ進化を追い求める。「平均して7、8イニング投げたい」と、昨季の1試合平均6・2イニングからの向上を目指す。「菅野さんや則本さんは押し込みが違う。(打者が)直球待ちでも振り遅れてファウルになる。僕のは軽い」と真っすぐの質を向上させる。この日は楽天・森とテイクバックを意識させたバトミントントレ。トップの位置の作り方などを試行錯誤し理想を追求していく。また“新球”カーブの習得にも乗り出す。今まで投げていたものとは異なる120キロ台後半で「一番の理想は武田翔太。まだ30%くらい」と精度を上げていく。

 すべては20年ぶりのリーグ制覇。日本一のためだ。「最後に勝たないと意味がない。10勝は絶対。15勝はしたい」。今永が責任感を胸にエースの道を駆け上がっていく。(岸 慎也)

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