【オリックス】ドラ3福田、J字グリップバット導入 MLBではスプリンガーら使用

スポーツ報知
J字グリップのバットを手にする福田

 オリックスのドラフト3位・福田周平内野手(25)=NTT東日本=が12日、珍兵器を導入した。阪神・掛布雅之オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(62)が現役時代に愛用した「美津和タイガー」のグラブとスパイクを使用するルーキーは、練習用としてグリップがJ字状の同メーカー製バットを使用。大阪・舞洲での新人合同自主トレで「手首に良いです」と好感触を口にした。

 ティー打撃では、この日届いた“珍バット”でも打ち込んだ。Jのような形が手との接着面を増やすため、手首のけが防止、パワー分散の減少、バット軌道が安定するという。「ヘッドが悪い時には下がってしまうので、修正するクセをつけられる」と効果を実感した。

 メジャーではすでに主流になりつつある。17年のワールドシリーズで史上最多タイの5本塁打を放ちMVPに輝いたアストロズのスプリンガーも使用。日本ではスイング矯正用のバットとして、少年野球を中心に普及している。

 169センチと小柄ながら、50メートル走5秒9と身体能力があり、攻守で高い技術を誇る即戦力。「これからしっかり活躍できるよう頑張っていきたい」と、秘密兵器とともにプロでの活躍を狙う。(原島 海)

 ◆美津和タイガー 1947年創業。古くは藤村富美男の物干しざおバットを制作。掛布雅之、落合博満ら一流選手が愛用した。85年2月に倒産も96年に再建。ネットでの受注販売を行っていた。2015年からスポーツ用品卸売業フラッグ社が美津和タイガー事業部を設け、総代理店として商品を扱う。日本では美津和タイガーが唯一「J―グリップ」の権利を持つ。

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