【阪神】能見、マートンの引退惜しむ「また会えたらいい」 3年ぶり2ケタ勝利目指す

スポーツ報知
12年6月10日付本紙大阪最終版

 阪神・能見篤史投手(38)が14日、スロー100勝達成を通過点とし、3年ぶりの2ケタ勝利と05年以来の優勝への意気込みを示した。

 プロ野球135人目の通算100勝まであと2勝。100勝は阪神OBでもある下柳剛氏が39歳1か月で到達したのが最年長記録。5月に39歳になる左腕はスロー達成記録更新が迫るが関係ない。「(達成)できたらいいが、そこで終わりじゃないので」と冷静。元中日・郭源治氏の37歳11か月こそすでに上回っているが、早々の大台突破に挑む。

 昨季は6勝6敗。DeNAとのクライマックスシリーズ第1S第3戦で先発し、1/3イニング3失点でKO。チームのシーズン終了につながる登板となり、悔しさが残る1年となった。この日は岩貞らと沖縄県内で自主トレを公開。ランニングやノックなどで精力的な動きをみせた。「キャンプからいい状態をアピールし、ローテを取りにいく。目標は、優勝が一番」と断言。悲願のVへ向け、1勝ずつ積み重ねていく。(長尾 隆広)

 〇…能見は、マートンの引退を惜しんだ。引退を発表した元同僚の話題に触れ「いずれはそういうものは来るから。あらためてすごいなと思いました。右打者ですし」と現在もセ・リーグ記録として残るシーズン214安打の助っ人に敬意を表した。マートンといえば、試合後の「アイ ドント ライク ノウミサン」という発言が波紋を呼んだこともあったが、「1回、また会えたらいい」と再会を心待ちにした。

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