【DeNA】ラミレス監督、夢はプロ外国人初の「高校監督」

スポーツ報知
野球指導者講習会でパネルディスカッションに参加したラミレス監督

 DeNAのアレックス・ラミレス監督(43)が14日、都内で行われた野球指導者講習会で講演などを行い、将来的な高校野球の監督就任に強い意欲を示した。

 選手として外国人初の名球会入りを果たすなど、日本プロ野球界に数々の歴史を刻んできたラミ監督が、壮大な夢を口にした。インタビュー形式で行われた講演の中で、高校野球の監督になりたいかと聞かれた時のことだ。

 「答えはイエスです。自分がコウコウヤキュウの監督になれば、新しい世代の選手の土台づくりができるんじゃないかと思っています。強豪校の監督さんは、いかに多くの選手を上のレベルに送るかが大きなチャレンジになっていると思います。そこは自分が監督になっても、かなりやりがいのあることだと思います」

 決してリップサービスではない。昨夏の甲子園を制した花咲徳栄高(埼玉)の岩井隆監督(47)らとのパネルディスカッションを終えて報道陣の取材に応じた際も「高校生は若く、人間的な成長という部分にもいろいろ携われる。プロに行くとか、人生の次のステップを指導できるのは魅力的だと思う」と力説した。

 元プロが学生野球の指導者になるための条件が大幅緩和された2013年以降、高校野球でも多くの元プロ監督が誕生しているが、外国人はいない。NPB関係者によると、ラミレス監督のように日本の高校野球を経験していなくても、研修会を受講するなどすれば、学生野球資格を取得することは可能だという。

 元プロに限らなくても、外国人の高校野球監督が誕生すれば超異例だ。しかも、それがプロでの監督経験者となれば、前代未聞の転身となる。「今はDeNAを強くすることで頭がいっぱい」と言うが、いつの日か高校球界に新風を吹き込む。(片岡 泰彦)

 ◆主な元プロの高校野球監督 2013年の規制緩和以降に就任した監督では、九州国際大付・楠城徹監督(元西武)、天理・中村良二監督(元近鉄)、三本松・日下広太監督(元BC・新潟)の3人が甲子園勝利を経験。その他、東海大静岡翔洋・原俊介監督(元巨人)、柳ケ浦・定岡智秋監督(元南海)、佐野日大・麦倉洋一監督(元阪神)らが指揮を執っている。

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