【中日】岡田、2種のスライダー披露「これなら何とかなる」血行障害も治癒へ

スポーツ報知
明るい表情でスライダーの変化について話す岡田

 中日の岡田俊哉投手(26)が18日、“スラーブ系”と“カット系”の2つのスライダーで完全復活すると誓った。ナゴヤ球場で捕手を立たせて投球。大きな弧を描くスラーブ系に加え、打者の手元で横滑りするカット系も披露した。「2年前から2つ投げられればいいと思っていたが、結果的に中間(普通のスライダー)になっていた。(後者は)カウント球に使えれば」と手応えを口にした。

 昨年はWBC日本代表に選出されたが、6月に左手指先の血行障害を解消する手術を受けたため、ここ5年で最少の登板9試合にとどまった。「まだ、たまに『痛ぁーっ!』というときがある。球を握るのも怖かった。『もう大丈夫だ』という気持ちはない」と打ち明ける。投球の合間には指先に息を吹きかけて温めるしぐさも見せて「癖になっている。夏場もやると思う。(山本昌氏のようになめる?)それでもいいくらい。湿らさないと指にかからないし、指にかからないと勝負にならない」と説明した。

 それでも表情は明るい。「これなら何とかなる、というところまできている。去年は中指に負担がかかるし、痛みもあったのでシュートも投げられなかったんですが、今は(2種のスライダーも含めて)投げられている」。雌伏の時を経て、細身の左腕が中継ぎエースの座に復権する。

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